アーティスト・サミット京都 day07 〜吉田山散策〜

2009.12.11.

土曜日。
ということは、ウィーケンド = 休日でしょう。

週末にオランダから日本に移動したのと、時差ボケのため、睡眠不足なタフな1週間を過ごし、体が休みを必要としてました。ですのでスタッフにこう伝えました。「私も休みたいし、みんなも休みたいでしょう。土日はヨーロッパ式にして、休みましょう!」

日本人はとかく、よく働き、休むことに抵抗を感じがちですね。でも、休んで遊ばないと、いい仕事はできませんよ。

場所は京都。いくらでも行きたいところはあります。
でも、滞在先の氏神様にもご挨拶してないし・・・ とりあえず近所散策。


なにこの紅葉、ちょっとキタナい・・・ こういう紅葉を今年は多く見かけました。赤くならずに枯れてしまう。地元の方は、温暖化のせいではないかと見ています。


私が滞在していたアパート(ウィークリーマンション)は、吉田山の麓にあります。吉田山には、吉田神社があります。

あとから調べてわかったのですが、映画「鴨川ホルモー」のロケ地だったらしいではありませんか。どうりで、見た事のある景色が出てくるわけです。





住職さんに、

「仏教の儀式でお香が焚かれるように、神道で使われる匂いって何かありますか?」と質問し

ました。

「うーん。あまりありませんね。護摩木を焚く時はもちろん檜のいい匂いがしますが。榊はふつうの葉っぱの匂いですし。あとは、水引の麻紐くらいでしょうかねえ。」

とのことです。

神社にはたいてい、橘の木があります。5月頃になると花が咲き、よい芳香を放ちます。そしてもうひとつ、神社に必ずといっていいほど見受けられるのにクスノキがあります。夏にはさんさんと降り注ぐ太陽から参拝者を守り、涼しげな芳香で癒します。


これは護摩木。素材は檜です。


これは檜皮(ヒワダ)というそうです。神社の屋根に使われる素材。ひとつ奉納しました。


たまたま、結婚式に遭遇しました。

笙の音色はふんわりと色っぽく、和太鼓の音色はどっしりと荘厳。いいですね、こういう結婚式・・・。私の若い頃からの憧れでもありましたが、そういえばやらなかったなあ・・・お金なかったし。


祝詞の節々を聞くと、「子孫の繁栄に励み」 ・・・云々。そうか、なるほど、かなり直接的な表現だけど、結婚って本来そういうものよね。

待ち時間で暇そうにしているウェディング会社の方が番傘を持っていたので、ちょっと見せていただきました。

ふーむ、これが番傘の匂いですか。なるほど。脂っこい。なんの油脂でしょう。


さすが、ウェディング会社の方! 撮影もお上手。


吉田山を上ります。小さい山ですが、町中にこんなに深い自然があるとは・・・


山頂にこつ然と、素敵なカフェが出現。







京都の街を見下ろす、窓際の席。きな粉ロールには柔らかい黒豆の甘納豆。コーヒーも美味。これぞ京都・・・

茂庵
http://www.mo-an.com/

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