2014/06/11

「ハーレム」の感想


今回のベリーダンスのステージには、お客さんを3人ほどステージに誘って目隠をする「ハーレム」の場面がありました。迷宮に連れて行かれた方々の体験談をここでご紹介します。

「ファーッと優しい物に包まれてまずいい匂いと思いました。
吸い込まれる匂い。
くすぐったさを感じて何で触られてるかの想像。イチゴの味も匂いもいつもより強く感じた気がしました。
目を閉じてる事で嗅覚、味覚、感触がより敏感になった気がしました。
匂いにも優しい、強そうみたいな視覚で感じる見た目みたいな鼻目!?があるんだなぁと思いました!」

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「ベールで目隠しされるによって、香りの移り変わりがダイレクトに伝わりました♡
ハーレムなんだけど、アトラクションにいるような、、笑 とってもマジカルな体験でした!」

2014/06/10

perfumum ステージを終えて・・・ 薫香・香りの小道具メモ



感無量、とはこのことで。その日は仕事モードだったのだけど、一夜明けると気持ちのよい疲労感、そして感動がこみ上げてきて、ひとり成田への道のりで涙が出て来てしまいました・・・笑。今はオランダにいます。

ふだん、時間を戻して欲しいと思う事はあまりないのですが、いまばかりは思います。あの時に、あの空間に、戻して欲しい、と。もういちど体験したい、と。でもこんどはお客さんとして・・・(笑)

ルハニのダンス・シスターたち。ノーラさん。素晴らしいものを見せてくださいました。特にノーラさんの、最後の最後まで厳しくベストなものを追求する姿には共感させられますし、これからもどんどんディレクターとして飛躍していただきたいです。ともすれば趣味やエンターテイメントの世界に籠りがちなベリーダンスを、「アート」に昇華させるノーラさんの試みは、貴重な仕事です。

距離は離れていても、いつも繋がっています。みんながいつも、私の心のソウルメイトとして、支えてくれています。どうもありがとう... Love ya all!


■はじめのごあいさつ(ステージの最初に述べた言葉です)


嗅覚アーティストとしてご紹介いただきました。嗅覚のアートというのは、絵筆や絵の具の代わりに香りを、キャンバスのかわりに空間を使う表現のことです。わたしはヨーロッパを中心に展示活動をしています。ヨーロッパでは流行し始めているフィールドですが、日本ではまだみなさん聞き慣れないかと思います。今回、嗅覚アートの一部をここでみなさんに体験していただくことができて、嬉しく思ってます。

単なるBGM的にアロマを流すというよりは、香りを媒体として、時間と空間を超えた体験をしていただくように構成されています。

まもなくこの空間が、香りの海と化すわけですが、ダンサーの方々には、ひと呼吸ひと呼吸、香りを吸い込んで味わっていただきたい。そしてみなさんには、その息吹を感じていただきたい。香りがダンサーとみなさんを繋ぐ。一体化する。そんな役割を担います。

まずステージを構成するときに、古代の香りの儀式からヒントを得ました。香りを神に捧げるといった行為は、世界各地で見られます。同じように、踊りもまた、古来より神々に捧げられるものとして発展してきました。これは、人類に共通する普遍的な「心情」というか、「心」の表れかもしれません。その「心」といったものを、ベリーダンスというアートを通して再現、そして表現していくようなステージを、ノーラさんと共に作り上げました。

ステージのひとつには、みなさんの中から限定3名でステージに上がって実際に濃密な体験をしていただく場面があります。ダンサーがみなさんお誘いに行きますので、心の準備をお願いしますね。みなさんと一緒に作って行くステージと私は考えています。

最後に、ダンサーそしてスタッフ一同、みなさまとこの空間このひと時を共有できますことを、とても嬉しく思い、感謝しております。どうもありがとうございます。





■薫香の裏舞台

今回の会場「月見る」での薫香は、リハの時間が実質30分! ほとんど全てがぶっつけ本番。なのでまず事前に、空調の位置の確認と、通風口の位置、スモークの流れの目視から空間特性を把握しました。お客さんがフルに入った状態で、奥の方や上まで香りが届くだろうか・・・といった懸念はありましたので、扇風機の強度は「最強」の設定にしました。

読めなかったのは換気のパワーです。足りなかったら、香りの微細な変化を描くことができません。そのため、上演直前の決断でしたが、ステージ上のエアコンもONのままにすることにし(それまではOFFにしてくれと頼んでたのです)、ライティングとスモークの組み合わせで生じる「質量のある空気に包まれている感」といった視覚的効果を利用するためにスモークもたいてもらうことにし(それまでは、スモークは香りを邪魔するから焚かないでくれと頼んでいたのです)、そのかわり香料もマックスに投入して焚くことにしました。

この最後の決断が功を奏しました。

会場側もヒヤヒヤするほどの、予想以上の客の入り。2階の後ろの方はおそらく、ほとんどステージが見えなかったかと思うのですが、それでも「香りは届いた」という声を聞きました。作家仲間からも、「香りの切り替えがハッキリとわかった。混ざってしまうかと思っていたら・・・」とのコメント。

「香りがあると、その世界に入って行きやすい」「異次元にトリップした」そんな声もたくさん聞きました。

薫香は私ふくめスタッフ3人でやりました。タイミングを合わせる事が重要なので、綿密な打ち合わせをした上で。ゆきさん、まさこさん、にわか仕込みだったのに、ふたりとも完璧にやってくださいました。彼女たち無しには成功しなかったこと。

ダンサー達も、リハの時よりずっとずっとスゴかった! 香りをむさぼるように楽しんでくれるお客さんを見て、ノリノリにテンション上がったとも聞きました(笑)

客席を見渡すと、明るかったんです。光量の問題ではなくね。みんな、優しい顔をしていて、優しい光に包まれていたんです。会場側も「通常なら閉塞感や不快感が生まれるはずの人数が入ってたのに、それが全くなく、むしろ心地よかったのは、香りのおかげでしょう。」とおっしゃってくださった。

香りは、みんなを元気にするんです。やわらかい光で包むんです。幸せにするんです。私自身も、始まる前は疲労感で手足も冷たかったのに、ステージが終わるころにはポカポカ。元気をもらい、浄化されました。まあ、高価な香料を大量に焚いたので、ほんとに贅沢な空間だったんですよね。

常に火加減に集中しなければいけなかったので、ほとんど踊りを楽しむ間は無かったのですが、あっという間に7つのステージが終わってしまいました。最後の花魁になったとき、「あれ?! これが、もう最後???」みたいな感じで・・・

でも花魁に紙吹雪を撒いたとき、会場の気から、感動がクライマックスに達したのを感じました。ダンサーが回転し、その紙吹雪もまた舞うところが儚くて、きわめて冷静な状態なのに、目が潤むという、不思議な状態でした。そして最後の菩薩様による浄化・・・ステージの仕事は、楽しい。またやりたいです。


■薫香メモ(香りのスタッフ用)

(1)クレオパトラ
1: ダンサーが動き始めたときに薫香開始。 煙もくもく出しても良い。
2: クレオパトラが出て来るときに、薫香ストップ。シャボン玉の準備。
3: クレオパトラが転がって顔を出し始めるときに、シャボン玉開始。ファン(弱)
4: シャボン玉やりながら、次のステージのための火をコントロール、パレットを準備、曲が始まった瞬間にステージに鉢を置けるようにしておく。

(2)月と三位一体
1: 薫香材料のアルミ皿のせて鉢を舞台裾に置く。 煙もくもく出しても良い。

(3)ハーレム
1: シャルロッテがソロで踊り始めたときに、薫香開始。煙もくもく出しても良い。
2: お客さんを入れるアナウンスが入る前に↑の薫香ストップ。

-- 休憩、炭の入れ替え --

(4)うずめの舞
1: 榊を振るのが落ち着き、座って器を置いたときに薫香開始。 煙モクモクは避ける。

(5)インディアン
1: Saoさん登場前からタバコの薫香開始 煙モクモクは避ける
2: ホーミーのときからセージの薫香開始
3: SaoさんのソロのときにPalo Santo に火をつける。消えたらまたつける。

(6)インド
1: Latteさんのソロ始まるときに白檀薫香開始。煙モクモクは避ける

(7)花街

1: 3人が踊り始める頃に、沈香を焚く 樹脂がぶくぶくいってほんのり香りが出るくらい
2: ファンヴェールの後、曲調が変わったときに、紙吹雪を手づかみ3回くらい華やかに散らす。
3: ノーラさんソロの時に、焼香を焚く。沈香に上乗せでOK.
4: ノーラさんソロの時は、上からパラパラとはかなげに紙吹雪を散らし続ける。扇で扇いでなるべくステージの方にも廻るように・・・(できるかな?! もし足りなかったら裾からも少しずつだけファン(弱)に載せてパラパラと散らす。)

■香りの小道具memo

(1)クレオパトラ
バラの香りのシャボン玉をクレオパトラ登場のシーンで飛ばします。オリジナルな方法で、香り付きのシャボン玉液を作りました。割れると、バラの香りがします。

(2)月と三位一体
なし

(3)ハーレム
フェザーファン/フェザーには、ローズ系の香りをしたためています。官能的な香り。お付きの者がずっと客席に向かってふわふわと扇ぎます。
踊り子が使っていたヴェールには、Hini Attarの香水をしたためまています。目隠ししたお客さんに舞台の上で体験してもらうときには、ロータスの香りをしたためたロータスを嗅がせてもらったり、ローズウォーターをピシャっとかけてもらったり。


(4)うずめの舞
榊には、月桃の香水(月桃煮出し液+樟脳+セージ)をスプレー。その上で、聖水式のように、手水をお客さんにピシャっとかけてもらいます。

(5)インディアン
パイプ:タバコの葉

(6)インド
川に見立てたヴェールには、ジャスミン系の香水をしたためます。サラスヴァティのラッテさんにも特別にジャスミンの香水を作り、全身に。

(7)花街
ファン・ヴェールには、「花魁の好んだ化粧品の香りの」香水をしたためます。
紙吹雪には、桜の香りをしたためます。

*香水は、Hini Attar 以外すべてオリジナルの調香。




2014/06/06

Perfumum 6/8(日)プログラム





Perfumum


"Perfume(香り)"の語源はラテン語の"per-fumum(煙に-よって)"だとされています。煙ととともに立ち上る香りは、天上の世界につながるものとして、神々に捧げられてきました。そしてベリーダンスの起源も、豊穣の神々に捧げられたもの。古代からそれらを担ってきた女性たちのように、Ruhani BellyDance Artsのダンサー達が集い、ダンスと香りを通して、それぞれの女性性を祝福します。

1.Dignity 

テンプルダンスと クレオパトラ
Temple Dance and Cleopatra

紀元前1世紀の古代エジプトを治めた、知性と美貌に満ち溢れた絶世の美女クレオパトラ7世。本来は僧侶が儀式で焚く神聖な香り「キフィ」を体に纏うなど、斬新な形で香りを嗜んだ。薔薇好きのクレオパトラを、官能の女神アフロディテに託した作品。
香り: キフィ、薔薇
Scents: Kifi, rose

2. Metamorphose

トリプル・ゴッデス
Triple Goddess

女性の身体に物理的な影響を及ぼす月の満ち欠けと、女性における三つの人生のステージ「処女、母、老婦」を、三相女神であるモーガン・ル・フェイに託して踊る作品。
香り:乳香、ミルラ、ジュニパー
Scents: Frankinsence, Mirrah, Juniper

3. Bliss

女神イシュターのハーレム
Harem of Ishtar

十字軍時代、ペルシャのハーレムでは、ある秘密の香水が使われていた。("Galaxy of Scents" Mary Lynne) 官能の女神イシュタールに導かれるかのように、香りが客を誘い、困惑させる作品。
香り: ハーブの香油、女神イシュタールのお香
Scents: Hinni Attar, incense of Ishtar

4. Impulse

うずめの奉納舞
Temple Dance by the Goddess Uzume 

「岩戸隠れ」のくだりで神々を笑わせて世界に光を取り戻した芸能の女神で、日本最古の踊り子であるアメノウズメノミコトに託した作品。古代日本の儀式で焚かれた麻に類似した香りを持つ月桃で薫香。 香り: 月桃
Scents: Shell Ginger

5. Vigor 

バタフライ・メイデン -変容の女神-
Butterfly Meiden- the Goddess of Transformation

ネイティブ・インディアンにとって、タバコの葉は神聖なお清めの神具であった。パイプは天上の精霊との通信役を担い、タバコの煙はその媒体の役目をする。ホピ族の舞の儀式に使われる「蝶」をモチーフに、変容を讃えた作品。

香り: タバコの葉、ホワイト・セージ
Scents: Tobacco Leaves, White Sage

6. Fluid

ガンジス河の水の精
The Elf of Ganges River

インドの音楽と芸術の女神であり、河の女神でもあるサラスワティに捧げる踊り。

香り: 白檀、ジャスミン
Scents: Sandalwood, Jasmine

7. Instinct

花街のあの世とこの世
The heaven and the Earth in Geisha District

花街では接客の時間を計るのに沈香の線香が使われていた。その香りは、われわれが普段お葬式で使う「焼香」に近い。高級であればあるほど沈香の割合が多くなるからだ。花街の香りは、葬式の香り。生と死、あの世とこの世、聖と俗、そのすべてを観音に託して踊る作品。

香り:伽羅(沈香)、焼香、桜
Scents: Agarwood, Funeral Incense, Cherry blossoms


プロデュース: Ruhani Belly Dance Arts  
企画・構成: Nourah, MAKI UEDA
出演: Ruhani Belly Dance Arts 所属ダンサー, Ayla, LiLith, Sao and Nourah
香り: MAKI UEDA
映像: marimosphere
DJ/音楽監修: 森田 潤






☆☆Ruhani BellyDance Celebration☆☆ Facebookページ

2014年6月8日(日)
☆☆Ruhani BellyDance Celebration☆☆
~生命を祝福して踊る~

ルハニ・ベリーダンス・アーツ所属ダンサーによる、年に一度のセレブレーション

"Perfume(香り)"の語源はラテン語の"per-fumum(煙に-よって)"だとされています。
煙ととともに立ち上る香りは、天上の世界につながるものとして、神々に捧げられてきました。
そしてベリーダンスの起源も豊穣の神々に捧げられたもの

古代からそれらを担ってきた女性たちのように、Ruhani BellyDance Artsのダンサー達が集い
ダンスと香りを通して、それぞれの女性性を祝福します。

~第一部~
start 16:45
『In-Sense 感覚の中で
Ruhani BellyDance Arts所属ダンサーによるソロショー』

~第二部~
start 20:30
『Perfumum 女神の香り
ベリーダンスと香りと映像のコラボレーション』

Open 16:30
Close 22:00

前売:3500円(通し券、入れ替え無)
当日:4000円(通し券、入れ替え無)

場所:青山 月見ル君想フ(外苑前)
http://www.moonromantic.com/?cat=6

★ご予約・お問い合わせ★
RBDAreservation@gmail.com
件名:Celebration
Tel: 03-5474-8137(会場:月見ル君想フ)

出演: Ruhani Belly Dance Arts 所属ダンサー, Ayla, LiLith, Sao and Nourah
香り:MAKI UEDA
映像:marimosphere
DJ/音楽監修:森田 潤

☆第二部は、香りのアーティストMAKI UEDAとのコラボレーション。
ダンスと香りを融合し、それぞれの女性性を祝福します。

一同、心を込めて準備してお待ちしています。


◆MAKI UEDA プロフィール◆
嗅覚のアーティスト
嗅覚とアートの融合を試み、匂いを素材として作品を制作・発表する。現在は石垣島を拠点とし、ヨーロッパを中心に世界各地で展示やワークショップを行う。約10年のオランダ生活経験があり、オランダ王立美術大学でも嗅覚アートを教える。欧米で流行の兆しを見せ始める嗅覚アートのリーディング・アーティストのひとり。
http://www.ueda.nl/index.php?lang=ja


香り"X"の分解と再構築 / DECONSTRUCTING AND CONSTRUCTING THE SMELL "X"

香り"X"の分解と再構築  DECONSTRUCTING AND CONSTRUCTING THE SMELL  "X" いくつかの香りをバランスよく組み合わせることを「調香」といいますが、この空間で何をやっているかというと、「...