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食への気持ちとこだわり。そして匂いカミングアウト・・・。

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昨日のランチは、外苑前で。



カフェではありませんよ。IT系の小さい会社 FISH GROVE社のまかない食なんです。なんとステキなことに、カフェのようなまかない専用スペース(兼ミーティングルーム)があって、専任シェフもいる・・・。そこのまかない食をいただきに行ったんです。いや、美味しかったーーー!
*よだれが出るような日々のまかない食についてはこちらのブログ参照

社長のオダプさん(ゴメンナサイ本名なんだっけ?!)の食を大切にする気持ちが、決して維持費だけでもバカにはならないであろうそんな仕組みを実現したのでした。いや、すばらしい・・・。



で、社員の殆どと、社長さんは、私と同じ慶應大学湘南藤沢キャンパス出身です。今回私を呼んでくれた中山くんも、ゼミの仲間。

慶應じたいは言わずと知れた有名大学ではありますが、湘南藤沢キャンパスにはちょっとアウトローっぽい、ヒッピーっぽい学生がなぜかたくさんいました。で、モノヅクリが好きな人の周りにはそういう人たちが自然に集まり、そこには常に、湘南の自然と(牧場のニオイと)、美味しい食べ物がありました。風通しがよくて、そこにいる人はみんな仲間、ともにワクワクするような夢を語る・・・そんなカルチャーの場所でした。

FISH GROVE社にもそんな風が吹いていて、昨日ひさびさにわたしは、心の底から息を吸うことができたのかもしれません(^^) 私が「匂いのアートをやっている」というと、日本では普通は怪奇の目で見られますが、彼らは「へー」と自然に流してる感じだし・・・むしろ興味を持ってくれる。

そこのまかない食堂で、こんどわたしも11月にワークショップさせていただくことになりました。お楽しみに!

そのFISH GROVE社、ちょっと変わった社風があり、週1で スタッフ全員が3分間しゃべるという「3分トーク」の時間が設けてあります。で、昨日は「匂い」についてみなさんにカミングアウトしてもらいました。やり取りもふくめ、おもしろかったエピソードを、断片的ですが、ご紹介します。今後の制作のいろんなヒントをもらったなあ。



・雷の後、匂いが変わる気がする
・お香が好き。お香が無くなったら、マッチを擦る。(マッチの匂いが好き)
・サンシャインのプラネタリウム 花の星座のときに、花の香りがする
・過去につきあっていた人の香水が街角ですると、イヤな気分になる→ど…

すけべなパフォーマンスの薫香 

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パフォーマンスに香りをつけて欲しい・・・というオファーは、世界中からたくさん来ます。時代のニーズですかね。でもじつは、パフォーマンスの中での匂いのポジションはなかなか難しいものです。パフォーマンスってそもそも、パフォーマーと複数観客との距離がほどよく保たれる空間があってこそ成り立つもの。匂いというのは、遠くからでも見えるものではないので、けっこうその距離が難しいんです。

よくあるように、ただ単にシーン毎に、異なる香りを焚くとか、そういうシンプルなことをやるだけだと能がない、とわたしは思うタイプ。やるなら、実験的なことをやって、誰もが過去に経験したことのないような、感動をともなう体験をしてもらいたい。それでこそ、エンターテイメントではなくアートだと思うのです。

そのため私がオリジナルに開発した道具をパフォーマーに使ってもらうことになります。それを理解してくれるかどうかはコレオグラファー次第・・・。

幸い、オランダのスケベニンゲンという街(ほんとうにあります)近辺のスケベな日本人たちが集まってできたパフォーマンス・グループ「すけべにんげん」が、そのスケベさ故か、そんな難しい垣根を越え、どんどん受け入れてくれました(笑)。私もふくめスケベな人間どもの作るものですから、当然スケベなパフォーマンスができあがります。それに蘊蓄つけて「日本的で五感的なエロティシズムの追求」なぞいろいろ説明文つけてかっこつけてみたりして・・・。

2010年に最初に上演した作品は「刺青 - The Tattooer -」。はい、まさに谷崎エロスの世界です。沈香とお焼香を、快楽と死をシンボライズして、焚き分けました。さすがに前者は遊郭で使われていた香り。沈むようなリラックス作用のある官能的な香りで、いわゆる「催淫作用」の類いに分類されます。若くて美しいCちゃんのパフォーマンスを、むらっと感ぜずに見終えるのはなかなか困難です(笑)。日本でやったらきっと文化施設からダメ出しくらうでしょうね〜。


The Tattooer from sukebeningen on Vimeo.



2作品目は、「月 - Moon - 」。真暗闇の中での「気配」をテーマにした作品。パフォーマーには、香りをしたためたジュリアナ扇を使ってもらうことにしました。ひとあおぎすればその風に乗って、けっこう遠くまで香りが届きます。



ここで使う…

水泳、ラン、ヨガの後の嗅覚は鋭敏。とくに早朝。

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最近、ついにランニングを始めました。日曜早朝ランニング「ミリオン・ランナー」、幕張のアウトドア系ショップ429.postさんの主宰です。
海辺に向かって走るので、気持ちいいです。沿道の花やユーカリの葉の爽やかな匂い、潮の香りなどを楽しみながら走ることができます。
とくにランの後の嗅覚は、とても鋭敏になってます。街の空気の微細な部分も嗅げるかのような気がするほど・・・なぜでしょうね。同じような感覚は、泳いだ後や、ヨガをやった後にもあるんです。
とくに早朝は、まだ車の排気などで空気が淀んでいないため、環境にも良い芳香が溢れています。昼を過ぎると、近所の河川も発酵して汚臭を発しますしね。
ランを始めたのには、仲間に恵まれたというのもありますが、もともとは喘息がきっかけです。数年前からオランダでの土地性アレルギーで喘息を患い、今でこそ日本に移った成果もあり発作は起きませんが、肺は頑になったまま。回復と維持には水泳・ランニング・ヨガがいいといわれています。偶然にも、「嗅覚にいいな〜」と思う運動と一致するんですよね。
写真は、ラン後の気分爽快なわたし(^^)。キミツカさん、お写真拝借します! 

すけべにんげんパフォーマンス@Den Haag

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五感的なジャパニーズ・エロティシズムを探るパフォーマンス・グループ、「すけべにんげん」の公演です。私は香り担当。

初回と同じ場所、Hoogtij です。香りと音響のよく響き合う、気持ちの良い空間です。

わたしは当日オランダにはいないので、道具を託しました。みなさん、よろしくおねがいします〜。


Cited from:
http://www.nutshuis.nl/nl/content/hoogtijtest-extra-sukebeningen




EXPERIMENT Hoogtij/TEST Extra: Sukebeningen

藍の匂い 〜大地の香り〜

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今夏の石垣島での10日間のキャンプから戻って来ました。さまざまな出会いや体験がありましたが、その中でもちょっと変わった「匂い」を嗅ぎましたので、その話を。

去年からずっと行きたかった島藍農園。島の伝統的な藍染めをおこなっている工房です。そこで念願の藍染め体験をしてきました。



この工房に惹かれた理由は、原材料となる藍である南蛮駒繋(ナンバンコマツナギ)を一から育てている点です。しかも除草剤などを使わない、オーガニックな手法で。



ナンバンコマツナギ自身は、マメ科の香りがしました。その奥にほんのり小麦粉のような粉っぽい香りが。

聞くと、インド藍の藍とはまったく別の科の植物とか・・・。日本では八重山が北限です。

写真ではわかりませんが、日の当たり方で少し青緑っぽく見える植物です。そういう光沢のある植物であれば、なんでも藍染めができるのかもしれませんね。



藍染めの触媒は、2ヶ月の時をかけて発酵されたもの。発酵を促進させるために、独自に小麦粉や蜂蜜なども入れているとか。パン作りみたいですね (^^)

この触媒の匂いは、土っぽいというかなんというか・・・鉄分ミネラル豊富!とでもいいましょうか。甲殻類の臭みが出る場合もあるそうなのですが、この農園ではそういうことはないとか。



触媒に繰り返し素材を浸し、色のグラデーションを作ります。素材は、リネン(本麻)を使いました。



できあがり。石垣島の海のグラデーションになりました。乾かすと、ふわっと「藍染め」の匂いが風に乗って来ます。ちょっと酸っぱく、苦く、土っぽくもあり、鉄っぽくもあり、薬草っぽくもあり、パンを発酵させた香りっぽくもあり・・・ 表現するとすれば、「大地の香り」。かな?

写真に写っているのは農園主の大濱さん。島と藍への情熱を持っていらっしゃる方で、とても良い出会いとなりました。

「藍染はむかしから、虫がつかないということで、虫除けとして重宝されてきたんですよね。」

そうなんですよね。いちど家を長期で空けたときに虫(蛾)が発生し、ウール製品がことごとく喰われてしまったことがあったのですが、そのときも藍染めの風呂敷の下にあったものは無事だったのです。あとは、ジーンズの下にあったものもセーフ(それ以降さらにジーンズ好きになり、いろいろ買うようになってしまった)。

蛾は、藍の色を見分けるのでしょうか。それとも、匂いを嗅ぎ分けるのでしょう…