投稿

1月, 2010の投稿を表示しています

オランダ王立美術アカデミーで講座を持ちます。

来週から3週間、オランダ王立美術アカデミーで講座を持ちます。
テーマは Smell and Art。

これまでは地元ロッテルダムの美術アカデミーで、1週間の集中ワークショップという形で何度か持たせていただきました。

今度はきちんとした9回コース、計27時間の授業です。
期間は2/1〜18。

気合いを入れて、専用の授業用のブログを作りました。学生にもポストしてもらうし、授業ノートなどもどんどんこちらに掲載する予定です。

blog Smell and Art (言語は英語です)
http://smellart.blogspot.com
a course given by Maki Ueda
ArtScience Interfaculty, Royal Academy of Art & Royal Conservatory
The Hague, The Netherlands

2010年のご挨拶・2009年ダイジェスト

日頃お世話になっておりますみなさまへ

たいへん遅くなりましたが、新年のご挨拶をさせていただきます。

実は年末年始にかけて、奈良・生駒山にある断食療養所で3週間の断食プログラムをやっていました。その後しばらく体の回復を待ち、先週末ようやくオランダに戻って来たところです。

長年のオランダ生活で進行した花粉症と、そこから発生した喘息を治療する目的でした。

はたして治ったかどうかはまだ判断できませんが、断食によって体験したこと全てが目から鱗で、「花粉症のおかげで断食に出会えてヨカッタ!」と思えてしまうほどです(笑)。 嗅覚や味覚の不思議な体験もしましたし、なにより心身ともに爽快です。

詳しくはブログに断食日記を書きましたのでご興味のある方はそちらをどうぞ。
http://makiueda.blogspot.com



さて。昨年はみなさまのおかげで、様々な仕事のチャンスをいただき、満足な一年を過ごさせていただきました。以下、ダイジェスト版でお知らせいたします。

2009.05.
日蘭400年の歴史的交流をテーマに、ライデン美術館にて大きな展示をしました。400年前の世界を追体験できるような、匂いを使った部屋のインスタレーションを作りました。この中ではお客さんは「オランダ人商人」あるいは「芸者」の視点から、匂いによって歴史を体験することになります。
http://www.ueda.nl/geisha/index-j.html

2009.07.
World Technology Award (category: Arts) という世界的な賞にノミネートされる、という栄誉をいただきました。残念ながら受賞には至りませんでしたが、こういう形で評価されたことは素直に嬉しいです。

2009.08.
東京の石神井公園で、森の匂いを抽出する子供向けのワークショップをさせていただきました。
http://witch-lab.blogspot.com/search/label/%5BSMELL%20BAR%20WORKSHOP%5D

2009.09.
新作「五感のための晩餐会 (DINNER FOR MUTED SENSES)」を発表しました。前菜、主菜と進む中、五感をひとつずつ遮断することによって新しい体験をする・・・といったディナー形式のワークショップです。
http://witch-lab.blogspot.com/searc…

アーティスト・サミット京都 day15 〜休日〜

イメージ
2009.12.21.

休暇です!

2週間も京都にいたのに、ほとんど観光をしてません。でもそれでいいんです。この日も、午後にある人と会う予定を入れました。観光ならいつでもできます。今しかできないことは、人と出会うこと --- そのつもりで京都に来たんですから。

午前中は時間があったので、自転車で行ける距離にある下鴨神社に行きました。太古の森である「糺(ただす)の森」に興味があったからです。「アロマスケープ京都」制作時に、「いい匂いがする」という情報をもらっていたもので。

ここの紅葉はとても綺麗でした。





ちょうどその時、神秘的な光が差し込みました。








ついでに下鴨神社境内へ。


御手洗。


ちょうどこの時、特別公開で、神様へのお食事を作る台所を見る事ができるとのこと。

これは、結婚式場ですね。


台所。神社にもいろいろ神殿などありますが、やっぱり私、台所がいちばん好きです。

左が井戸、右が台所です。

ここに差し込んでいた光の綺麗なこと・・・ いつも思うのですが、神社に差し込む光はどうしてこうも柔らかいのでしょうね。

葵が自生する庭。下鴨神社といえば、葵祭ですものね。


近くに「方丈記」で知られる鴨長明ゆかりの神社があり、鴨長明の庵が再現されていました。

なんと、移動式の家です。この大きさ、ひとりなら十分ですよね。どんな暮らしなんでしょう。一度そういう生活してみたいです。

午後は、友人と祇園で待ち合わせ。時間があったので、ふらっと初・八坂神社。




祇園住まいの友人のおすすめカフェで、ランチ。


中庭の紅葉です。



とっても素敵な友人とのひとときで、私の京都滞在は締めくくられました。彼女、じつは現役の舞子さんでもあります。

ここのカフェ、有名な人気カフェのようで、この後テレビで2回も見ましたよ。花背で毎日汲まれるという湧き水がとても美味しかった・・・! 

OKU
http://www.oku-style.com/


そしてその晩は、どこかアパートの近く (百万遍)で食べようかな・・・と、ふらっとこんなところに入りました。

世にも珍しい、ベーガン料理の定食屋
Sunny Place
http://sunnyplace.okoshi-yasu.net/aboutus.html
オススメ:ベーガン鶏の唐揚げ定食 850円

豆腐でできた偽・鶏の唐揚げ。美味しいので、けっこう騙されますよ。翌日から始まる3週間断食療養の前日でしたので、これが最後のお酒と…

アーティスト・サミット京都 day15 〜サミット〜

イメージ
2009.12.20.

・アーティスト・サミット京都2009 テーマ「未来への跳躍」について


この「青い影」は、サミット議長でもある宮島達男さんによる PEACE SHADOW PROJECT 。核兵器反対署名を、影でおこなうものです。なぜ影かというと、広島に原爆が落とされた瞬間、壁にその人影だけを焼き残して亡くなった犠牲者への追悼の意からです。

アーティスト・サミット京都の主催は京都市ですので、京都市長が開会宣言をしてくださいました。

市長の羽織裏のお洒落を珍しく眺めるハーヴィ。その左は、学長の千住博さん。右は議長の宮島達男さん。


午前中は、6人のアーティストによるプレゼンです。世界の諸問題への解決方法を、アーティストの目線から提案します。以下、私の話したことが少しでも伝わればと、ノートから抜粋します。


12/20
MEMO

(1)メディアの話。

私 と あなた の間 

その間をつなぐのが、メディア/メディウム

この「間」が物理的に100km、あるいは10000km離れている場合

そこを繋ぐのは電話であったり、インターネットであったり、
あるいはテレビや新聞であったり。

テレビや新聞は、表面的な情報

匂いで、もっとよりリアリティのある、実感を伴うような、空間的な伝え方ができないか?
例えば戦場の、肉の焼ける匂い。
歯医者さんで神経を焼いた時に嗅いだ生臭いニオイに似てるに違いない。

地球の向こう側の人へ想いを馳せることができるかどうかが鍵。

→「匂いの持つパワー」をいろんな形で探ってみたのが今回のAIR

*猿は、味わう、嗅ぐ、触るなどの感覚以外はうさんくさいと思っている



(2)スーダン「ダルフール問題」

ここからは、匂いや嗅覚から切り離して、上田麻希個人として注目したことと「提案」。

今回のAIRでやった「香道で香りを聞いて世界旅行」プロジェクトのために集めた匂いの中に、スーダン産の乳香があったことから興味を持った「ダルフール問題」。

[スーダン産原油とダルフール情勢]
*1 barrel = 42 US gallons = 158.76 litres.


http://darfur-tribune.seesaa.net/article/117724681.html?1256619853
スーダン政府の60パーセントの収入が石油による。
そして、国家予算の80パーセントが軍事費に使われる。


http://www.eia.d…

アーティスト・サミット京都 day14 〜AIR報告発表〜

イメージ
2009.12.19.

いよいよこの日がやってきました。

アーティスト・サミット京都 2009 第1日目。
Artist In Residence 報告発表会です。

アーティスト・サミット京都アーティスト・イン・レジデンスについてアーティスト・サミット京都2009のテーマ「未来との対話」について
理事長の開会挨拶。立派な講演でした。



当日話したことが少しでも伝われば、と
以下、私のノートより抜粋します。

2009/12/19
アーティスト・イン・レジデンス成果発表 


(1)メディアの話。

私 と あなた の間 

その間をつなぐのが、メディア/メディウム

この「間」が物理的に100km、あるいは10000km離れている場合

そこを繋ぐのは電話であったり、インターネットであったり、
あるいはテレビや新聞であったり。

テレビや新聞は、表面的な情報

匂いで、もっとよりリアリティのある、実感を伴うような、空間的な伝え方ができないか?

地球の向こう側の人へ想いを馳せることができるかどうか

→「匂いの持つパワー」をいろんな形で探ってみたのが今回のAIR

*猿は、味わう、嗅ぐ、触るなどの感覚以外はうさんくさいと思っている




(2)AIRの説明( with slideshow )

*匂いの地図 AROMA-SCAPE の制作

*吉田神社のcypres, 比叡山の杉、京都造形芸術大学裏山の紅葉(モミジ)の匂いを抽出

*味噌汁、糠味噌から匂いを抽出


(3)香道の形式を拝借して

3つ、匂いを「聞き」ます。地球の裏側の世界を想像してみてください。

1、スーダンの香り
2、モスクでよく焚かれている香り
3、京都造形芸術大学裏山の紅葉(モミジ)の匂い


その後、アーティスト・サミットの高校生バージョンともいえる「デザセン」コンクールで入賞したプロジェクトの発表でした。プレゼンテーション内容、方法、どれをとっても私たちプロのアーティスト顔負けでした。



夜は、宮島達夫さん主催のお食事会。
京都の郷土料理を出してくれる わらじ亭 というところで、素晴らしいおもてなしをいただきました。



刺身、ウニ、あわび、などなどの舟盛り・・・
「ウワーオ、なにこれ?」と外国人アーテイスト達。
ウニに関しては「これはね、Sea Urchin の卵巣だよ」アワビに関しては「これはね、貝。とっても高価なんだよ」こういうのの説明って、むずかしい・・・



今日のおばんざい
わらじ亭
http://www.…

アーティスト・サミット京都 day13 〜お茶会〜

イメージ
京都造形芸術大学の茶道部のみなさんが、私たちのためにお茶会を催してくださいました。学校にこんな立派な茶室があるなんて・・・あらためてすごい学校です。

2ヶ月もかけて準備されたのだとか。まずはテーマを決め、それを表現するためのしつらえを考え・・・

さて、今日のお茶会のテーマは何でしょう?





ふたりの動きが一分たりとも違わず、ピシッと合っています。







さて今日のテーマは何だったのでしょう?

ずばり、「愛」でした。

そのため、全てが2つ一組。畳も今日の日のためだけに、赤く染めてあります。そして、立て矢は、「愛のキューピッド」を表現しています。

ひとつひとつの要素に意味があります。それを考えるプロセスは、新しい作品を作る行為ととても似ているかもしれませんね。

こんな素晴らしいお茶会、日本人の私でさえ体験したのは初めてでした。みなさん、どうも有り難う。

アーティスト・サミット京都 day13 〜練香づくり〜

イメージ
2009.12.18.

19日、20日と、アーティスト・サミットの最終発表です。

「京都造形芸術大学の裏山の紅葉の匂い」の練り香を作るため、裏山で材料を収集しました。


ちょうど紅葉も真っ盛り。


素材をすり潰して粉状にします・・・といいたいところですが、微妙に乾燥してないのでなかなか粉状になりません・・・


粉状になったと想定し、梅干しと蜂蜜を混ぜます。


炭粉を混ぜます。


平らな団子状にします。


試し焚きです。どうなるかな?

うーん、いい感じ!
これで1日置いて少しだけ熟成させると、蜂蜜と梅肉が混ざっていい感じになるでしょう。

同じ要領で、
「サハラ砂漠のお香の匂い」
「スーダンのお香の匂い」
の練り香を作りました。



これら、翌日の「アーティスト・イン・レジデンス報告発表」の壇上で小さな香席を設け、焚く予定です。

アーティスト・サミット京都 day12 〜講義〜

イメージ
2009.12.17.

情報デザイン科の授業「クリエーターズ研究」でレクチャーしました。

レクチャーといっても、私が生徒に教えるのではなく、私が生徒の「研究対象」となる授業なんです。

生徒は私の話してることを聞きながら、ずっと下を向いてます。ずっと何か描いてるのです。計3時間の話をグラフィカルなA4のメモにまとめるというのが、この授業の課題のようです。中には寝てる人もいましたが。



前半で私の仕事について、おおむね話しました。

後半のはじめは、ギャルリー・オーブ(AIRの制作・発表の場)に集合。みんなに実際の作品を見て、匂いを嗅いでもらいます。






















授業の後で、生徒全員の「メモ」コピーをいただきました。一生の宝物です。

ちなみにこの授業を率いるのはアート・ディレクターの榎本了壱さん。お名前はうかがったことがありました。
アタマトテ・インターナショナル

榎本先生発案の入試というのにも、笑ってしまいました。

左の女性(この学校の先生です)がニュートラルなユニクロの服を着たプロフィール写真が生徒に渡され、それをもとにイメージ(空想)し、絵にまとめる、という入試。

「ジュン子の秘密」という本の背表紙を作った子もいれば、

ちゃんと名前まで消去法で考える子もいて・・・



年齢29歳。趣味ネイルアート。「うっわー、あたってるじゃん!」と本人。

この夜は、友人と銀閣寺近くの洋食屋「ふろういん」で手作りハンバーグセットをいただきました。デミグラソースから、何から何まで手作り。これで2000円です!


ふろうえん
京都府京都市左京区浄土寺石橋町30-1
075-771-1276
http://r.tabelog.com/kyoto/A2603/A260302/26005940/