アーティスト・サミット京都 day05 〜高校生の涙〜

2009.12.10.

京都市唯一の美術学校「銅陀高校」を訪問しました。

噂によると、生徒達がじぶんたちバージョンの「アーティスト・サミット」を用意しているとか・・・ そしてしかも、相当の時間をかけて準備しているとか・・・


廊下の匂い・・・ なんかとても「これぞ学校!」って感じの、懐かしい匂いです。校舎がとても古かった私の中学校の匂いと似てるのでしょう。


職員室の匂いも、懐かしいです・・・


この下駄箱のホコリくさい匂い、そして蒸れたての靴の匂い(笑)。なんとも言えない懐かしさです。


石油ストーブの匂いも、まさに記憶の中の学校の匂いと一体化してます。

うっわ〜! 体育館だ! そして体育座り。こういう感じも、すごく懐かしい。


って、郷愁にばかり浸ってたら、マイクが回って来ました。一人ずつ、自己紹介します。

私の自己紹介を要約すると・・・
「私は、オランダにもう10年近く住んでますが、他のアーティストとは違って、日本は私の故郷でもあります。高校時代に私は、アメリカに留学しました。そこ で言葉の壁にぶつかり、じぶんのアイデンティティを失わないようにと、絵を描き始めました。1枚10ドルで、友達のポートレイトを描き始めたのです。たくさん描いたので、描き疲れてしまって、アーティストになる意思は消え失せ、普通の総合大学に進みました。でもこうして改めて思い出してみると、この留学時代にこそ、アーティストとしての今の私の原点があったかもしれません。」

分科会に分かれて、ディスカッションをします。
議題は「アーティストは、気づきのために、何ができるか」



積極的に手を上げる人がちゃんといる。少なくとも私が行っていた高校よりも素直に自分の意見を言える人が多いと言えます。

この人数でディスカッションというのはなかなか難しいのですが、皆がとりあえず「議論を交わすことができて良かった」と思えたのではないかな。

最後には、盛大な拍手に見送られ、握手を求められ、まるでセレブでした 笑。

これを企画した委員会の子達はみんな、感動と、達成感と、緊張からの開放感で泣いてしまいました。それだけがんばって準備したのでしょう。大事な成長の1ステップですよね。その up & down の高低差が小さくなることを、「歳をとる」というのかもしれません・・・。


みなさん、フレッシュでみずみずしい感性を思い出させてくれてどうもありがとう!

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