2009/06/10

ブログ読者機能、追加

ブログ読者機能、追加しました。
左側のコラムの・・・下の方にあります。
「公開読者」か、「非公開読者」か選べるようで、かくれて読者になるのも可能ですので、是非。

わたしもこの機能を完全に把握してるわけではないのですが、googleアカウントをお持ちの方は、ダッシュボードの「閲覧リスト」コーナーでこのブログの更新状況を追えるようなので、便利かも。


2009/06/07

6月6日 〜しのぶ花魁〜



本日はしのぶ花魁の出勤日でございました。



しのぶ花魁のファンが大勢詰めかけ、花魁部屋は熱気に溢れました。





まったく今日の夜見世は野次馬ばっかりだわ〜
ちっとは稼いでもらわないとね〜









まったくコドモまで作っちゃって・・・
置屋のお母さんもタイヘンよ。







しのぶ花魁、とてもフォト・ジェニックな花魁でした。
勉強した甲斐ありましたね!

今日観にいらしてくださったみなさんも、ほんとうにどうもありがとうございました。本当はもっとひとりひとりお話したかったんですが・・・なにしろ置屋のお母さん業もけっこういろいろと気を回す所が多くて、とくに今日はいっぱいいっぱいでした。これじゃあ商売上がったりなのもしょうがないですね(笑)

来週 6/13、6/14は、オープニング初見世で活躍したみさ枝花魁が再びご出勤なさいます。

6/13 〜 6/14 は、Lakenhal美術館の別館である ScheltemaでKunsten Festival というのがありまして、いろいろ楽しめるようです。Holland Mania 展に参加したもうひとりの日本人アーティスト、Chikako Watanabe が夕食+パフォーマンス+1泊滞在のイベントをやるとか。詳しくはこちら。

2009/06/04

ブロムホフをめぐる三角関係

ブロムホフ商館長、ブロムホフ夫人、そして遊女糸萩



左:ブロムホフ商館長、右:ブロムホフ夫人と1歳の息子

ライデン市立美術館でのHolland Mania 展が10倍面白くなる恋物語をご紹介しましょう。ちょいと下世話ですが、そこはご勘弁を。

まずは美術館入口から左手に進み、展示ルーム2番から順に見ていってください。そこは「TITIA」というタイトルの展示室で、オランダ人女性Titia Bergsma テチア・ベルグスマを描いた肖像画などがあります。

彼女は日本に上陸した最初の白人女性です。鎖国中の日本人の貪欲な好奇心に貪られるかのように、この肖像画は複製に複製が重ねられ、日本における白人女性のアイコンにまでなりました。展示室にはテチアが様々に描かれた徳利やら茶碗やらが展示されています。

テチアがなぜ長崎にやって来たかというと、夫の仕事について来たからです。その夫の名はブロムホフ Blomhoff。彼は出島オランダ商館長に命じられました。

当時、外国人女性の日本渡航は幕府により禁じられていました。たとえ既婚者でも単身赴任を余儀なくされたのです。新任のブロムホフはその掟を破り、テチアと1歳の息子と乳母、それに召使を同伴していました。

出島に着いたのが1817年夏。オランダ船が次に出航可能となるのは、季節風が止む冬。その間、ブロムホフと旧商館長ドゥフは「テチアは病弱なので同伴滞在を認めてくれ」と懸命に幕府に嘆願しました。しかし幕府はそれを認めませんでした。

冬がやってきました。テチアは泣く泣く、1歳の息子とともにオランダの帰途へ着く船に乗りました。テチアはその4年後の1821年に35年の短い一生を閉じたため、これが夫婦の最後の別れとなりました。

ここまでは、美しくも儚い物語なのですが・・・

実はその影にもうひとりの女性が存在したのです。糸萩という丸山遊女です。

ブロムホフは夫人同伴でやって来る以前にも、来日したことがありました。最初の6年の滞在で懇意となった糸萩との間に1811年に子供をひとり設けました。その後1813年から1817年まで日本を留守にすることになりますが、その間もふたりの恋愛は続いていました。ブロムホフが2回目の滞在を終える1823年には、当時としてはかなり珍しかったラクダを糸萩にプレゼントしています。

夫についてどこまでも・・・とテチアに思わせたのは、この糸萩という遊女の存在ではなかったろうかと思います。それはそれはものすごい愛情です。当時の航海は命がけだったし、なにしろ日本は世界の反対側で、全く見知らぬ土地なのですから。

テチアは糸萩にも会ったかもしれません。嫉妬もしたでしょうし、焼き餅も焼いたでしょう。なにしろ女の色と贅を尽くして美しく着飾った丸山遊女が相手です。

ブロムホフはテチアがオランダに帰った後、遊女糸萩と子供とそれなりに満ちた時を過ごしたのかもしれません。一方のテチアは間もなく死を迎えることになりますので、残酷な話です。

ミュージアムの2番ルームはこのテチアにまつわる展示です。3番ルームは清教徒関連の展示ですが、次の4番ルームが私の作った丸山遊女の部屋となっています。全てが繋がっている展示室なので、テチアの部屋と丸山遊女の部屋はほぼ隣同士に位置しているのです。

静謐な品に溢れるオランダ・テチアの部屋から、エギゾチックで妖艶な長崎・丸山遊女の部屋へ。ぜひ、テチアと糸萩、ふたりの女性の狭間で揺れた商館長ブロムホフの視線から見てみてください。



参照URL:
http://www.caguya.co.jp/blog_hoiku/archives/2006/07/post_328.html
http://www2.ocn.ne.jp/~oine/qa/index.html
http://nbtc.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/40016092009-892.html


さらに10倍面白くなる小咄:

  • テチアの直系の子孫であるRene Bersmaさんが、日本人の奥さんとともにテチア研究をしているそうです。テチア像を日本で懸命に発掘し、そのコレクションが今回まとめて展示されています。感動的な話です。
  • 当初、この三角関係を意識してこの作品を作っていったわけではなかったのですが、できあがってみてから初めてつながりが見えて来ました。偶然かもしれませんし、テーマを掘り下げて行った結果の必然かもしれませんし。それを縁と呼ぶのでしょうかね。このつながりは、キュレーターも期待していなかった嬉しい発見だと思います。
  • ミュージアムの要望により、8月末にはゲイシャ・コスプレもバージョンアップします。こんどはカピタン(商館長)も登場し、カピタンがゲイシャを連れてライデンの街中を案内する(特に匂いという観点から)、というワークショップ形式の街中ツアーです。カピタンっぽいオランダ人男性(30〜50代希望)を御存知の方は、ぜひ推薦してください(笑)


2009/06/03

記事掲載のお知らせ(中国)

The Outlook Magazine (中国)
http://www.theoutlookmagazine.com/

6月号に私のことが載ってるのだそうですが、どうにも中国語がわからず、どうやって私の記事を見つけたら良いのかはわかりません。

2009/06/01

植物園 〜目で楽しむ編〜




ピンクと黄緑なんて・・・おもしろいモミジ。半紅葉中。


もうすぐ手をいっぱいに開きます。


新緑の緑が、いろんな緑色のコントラストを作る。






紫色の松ぼっくり。




横に葉を伸ばす木。葉も白く、木陰さえ明るい木。




Arboteum Trompenburg 植物園。ロッテルダムに住んで7〜8年経つのに、行ったのは初めてでした。1日過ごすのに良いところですよ。



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植物園 〜鼻で楽しむ編〜

昨日は日本からの来客があり、一緒にロッテルダムの植物園Arboretum Trompenburgに行って来ました。

来客というのは、以前このブログでもご紹介した、南仏グラース・アロマツアーのオーガナイザーの方です。芳香植物にとっても詳しい方で、ご一緒してとても勉強になりました。


シストローズだそうです。精油 labdanum が採れるのだそうですよ。


ふと辺を漂う香りに気を止めると、柊からの香りでした。黄色っぽい、可愛らしい香りというのかな。


このアジサイからは、水っぽい、生臭い中にも、甘い匂いが。嗅いだ瞬間、「あ、これ昔嗅いだことがある・・・」とタイムトリップ。オランダのアジサイは日本からやってきたものだとも言われますが、この種類も日本から来たものなのか知りたいところです。


松ぼっくり。割って揉むと、松葉のスーッとする匂いが。


サイプレスの実。(・・・だったかな?)ちょっと樹脂っぽい中にも涼しげな匂いが。


ローズ。甘ったるく妖艶なと言うべきか、はたまた熱くマスキュリンなと言うべきか・・・。


「なんかニンニクの匂いがする!」とふたりのアンテナが反応。犯人はこいつでした。根がニンニクかな?


黄色い蓮。ヘリオトロープみたいな粉っぽい匂い。


チベット原産の Rhododendron concatenans という植物。
この辺りには沈香の匂いが漂います。
葉に触れると、ユーカリのような清涼な匂いが手に着き、やがてそれが消えると沈香のようでもありそうともいえない香りが浮かびます。不思議な植物です。


木に寄生したローズ。おそらくこの木を殺してしまった犯人。ヨーロッパのローズはなんと逞しいこと。

(続く)


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5月30日 〜花夏(はるか)花魁〜



5月30日(土)は、花夏(はるか)花魁の勤務日でした。



この日のオランダは、とても天気が良く、美術館に足を運ぶ人は残念ながら少なく・・・
暇をもてあます美術館スタッフの視線をいっせいに浴びながら外へ出かける花魁。



このご婦人に記念撮影を求められ、パチリ。



ライデン市立美術館の目の前は、運河になっています。



天気が手伝って、人々も陽気。
"mooi!" と賞賛の嵐を受ける。



運河を行くボートから写真を撮る人たち・・・
何が何だかよくわからないけどとにかく撮っておこう(笑)ということなのでしょう。



花夏花魁を追うカメラマンはひとりやふたりではありませんでした。
本格的なカメラをぶらさげ、花魁が右にいったら右へ、左へ行ったら左へ、あとをついていくのです。
本日のカピタン賞はいろんな方に捧げられます。



ラテンな天気も手伝って、なんだかこのコスプレも匂いのアートの枠を超えてってしまったような感があります(笑)が、それも私は好きです。子供が育って離れていった感じ。



花魁もセレブ状態を楽しんでいる模様です。



家族写真。カピタンは、花魁の匂いを嗅いでるのかな?

参考資料 Holland Mania

参考文献
  • 都風俗化粧伝(佐山半七丸)
  • 香料(山田憲太郎)
  • 江戸の想像力(田中優子)
  • 近世アジア漂流(田中優子)
  • 江戸の恋—「粋」と「艶気」に生きる(田中優子)
  • 江戸の音(田中優子)
  • 芸者と遊び—日本的サロン文化の盛衰 (田中優子)
  • 大江戸生活体験事情(石川英輔/田中優子)
  • 化粧(久下 司)
  • 江戸300年の女性美 化粧と髪型(村田孝子)
  • 江戸の化粧(陶 智子)
  • 大江戸異人往来(タイモン・スクリーチ)
  • 江戸のオランダ人—カピタンの江戸参府(片桐一男)
  • それでも江戸は鎖国だったのか—オランダ宿 日本橋長崎屋(片桐一男)
  • 長崎出島の遊女—近代への窓を開いた女たち (白石広子)
  • 匂いの中の日本(小泉武夫)
  • Cremes en milde zepen -Het zelf maken van cosmetica, Natuurlijk en gezond - (J.Pütz | C.Niklas)
  • Opmaken, schminken en haarverzorging - Het zelf maken van cosmetica, Natuurlijk en gezond - (J.Pütz | C.Niklas)

参考論文
  • Drop by Drop: The Introduction of Western Distillation Techniques into Seventeenth-Century Japan (Wolfgang MICHEL and Elke WERGER-KLEIN)

参考映画
  • さくらん
  • 吉原炎上

香り"X"の分解と再構築 / DECONSTRUCTING AND CONSTRUCTING THE SMELL "X"

香り"X"の分解と再構築  DECONSTRUCTING AND CONSTRUCTING THE SMELL  "X" いくつかの香りをバランスよく組み合わせることを「調香」といいますが、この空間で何をやっているかというと、「...