グラース 7月24日(火) - ロレンス先生の密かな企て

7/24 (火)- ロレンス先生の密かな企て

クラスに昨日からひとり、新しい人が参加しました。
その人はスペイン人の中年のおじさんなのですが、
協調性のないことばかりをしでかすので、クラスから顰蹙を買っています。

先生のロレンスは
困ったといった顔ひとつせず、クールに優雅に対応するのですが、
彼が席を外すタイミングになると、
「あの人、変よね。まるで病気だわ。」と本音トークを始める。
あくまでも優雅なジョークで、穏やかな笑いを誘うのです。
「もちろん怒ったり苛ついたりする方法もあるでしょうけど、
鼻を酷使してフィジカルなことをしてるのだから、
笑い飛ばすのは体にいいのよ。
それに不思議なことに、匂いを嗅ぎ続けていると、体が反応するのか
笑い上戸になるのよね。」
こんな先生が私たちの担当で、ほんとうに良かった、と思いました。



朝いちのテストは、昨日嗅いだ香料のテストなのだけど、
合成香料なので私には難しい。
自然の香りなら体が喜んで嗅いでくれるのですが・・・。

新しい合成香料を10種類嗅ぎます。
昨日に引き続き、なので鼻がやや疲れ気味。
中には、今日はまったく鼻が反応してないという人もいます。
そういうときは、少しだけ嗅いで鼻を休めて、また時間をおいて少し嗅ぐ、
ということを地道に続けるといいのだそうです。
すると鼻のセンサーがまた開いて、嗅げるようになる。
私もまだ、indolが入っている香りに対しては鼻が反応しません。
中には鼻が反応するまで1ヶ月かかったりする場合もあるそう。

昼食はCabris村のレストランで。
たまたま校長のボディフェ氏の近くに座りました。
彼はドイツ生まれのオランダ人で、フランスに住んで長い。
エネルギッシュで声が大きくて、一度会ったら忘れられないインパクトの持ち主。
もともと技術者だった人が、こういった創造性を重視する香水学校を創設した、
そこにどんな経緯があったのでしょうか。
というのは、この学校はこれまでのフランスの香水学校の中でも、世界的にも、
かなり画期的な学校なのです。
理由は
1:英語で授業がおこなわれる
2:伝統的なパフュマリーで必要とされる化学を必須とせず、創造性をより重視する
3:短期コース(2週間)や長期コース(1年)を両方設け、レベルを学生と社会のニーズに合わせる(ふつうの香水学校は4年制だったりするのですが)

昼休み後は、眠気ナマコをこすりながら
(いつものことだけど・・・フランスってランチでワイン飲むのだもの・・・)
また新たな10種類を嗅ぎます。
ずっと合成香料ばかりなので、頭がくらくらしてきました。
その後、テストーーー8問中6問正解。

夕食はクラスのみんなと先生とで、インド料理を食べに行きました。


(フラビア、コースケくん、バレリー)


(アツコさん、ロレンス先生)



(魔女)


(レスリー、ダナ、アツコさん)



話題はミスター問題児でもちきり。
いつも彼に質問攻めにあって困っている先生は、ひそかなリベンジを企てました。
彼はクラスで唯一のスモーカーで、学校は禁煙なのでいつも貧乏ゆすりなどしてるのですが、
「それじゃあ朝イチのテストに、タバコの香料を入れてみましょうか。
あら、なんかタバコの匂いするわね〜 誰か吸ってたのかしら〜 なんてね。」
優しいロレンス先生の、鼻を使ったリベンジ。優雅だけどこわい。


(だんだん盛り上がってくる)

<追記>
結果的には、
数日後の朝のテストにタバコの香料が紛れてたのですが、
どの生徒も当てることができず、
私たちの嗅覚の鈍さでこの企ては失敗に終わりました。(^^)


(グラースの夜道)

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