[匂い日記] 鞍馬山の匂い
友人に誘われ、京都の鞍馬山へ行きました。準備不足でハイヒールだったため、フラフラと山道を登っていたところ、深い杉林の中で突然どこからか甘く優雅な香りが漂ってきました。(詳述すると丁字、白檀、桂皮 といったところ。)これはまったくの不意打ちでしたが、その匂いに案内されるかのように更に上へと登りまた。山頂にある社(奥の院)のお線香がその匂いの源だったのです。
お線香の焚き方もさすがというか、一束をいっぺんに焚いてました。なんだかご褒美をいただいたような気分です。山道を歩いた後で体はポカポカ、天を見上げると杉林の澄んだ吐息が聞こえるよう。恍惚を感じないはずがありません。
かの比叡山延暦寺には、特製のお線香があるそうです。鞍馬の線香がそのようにオリジナルのものだったかは定かではありませんが、寺や神社のアイデンティティーがオリジナル線香の香りで表現されている・・・というのはありそうな話しですよね。教会もそうだったりして。どなたかご存知の方、教えてください。
木の肌にへばりついているのはオーク・モスでしょうか。多少の標高があるところに生育すると聞いたことがあるので、たぶんそうでしょう。
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