香道



先日、麻布十番にあるお香屋さん香雅堂にて、御家(おいえ)流の香道体験教室を受講してきました。

感想。日本の香は、フランスのパフュームの深みに負けないものがある。といってもまあ、別にオリンピックじゃないので対抗してもしょうがないのですが、そのくらい、日本人である自分のルーツのほんとの足元を押さえないと、と思わされました。

香道が確立したのは中世といいます。それまで数種類の香木をブレンドした「練香」が主流だった中で、香道は果敢にも沈香という単一香木にのみ焦点を当てるようになります。ひとつの種類の木でも、産地や生成条件が異なるだけで、微妙に違う匂いを発します。その微妙さ加減を追求してみようじゃないか、といった日本人的ともいえる美学が香道を作り上げたのです。

体験講座では源氏香という組香を楽しませていただきました。1番目から5番目まで、どれとどれが同じだったか、匂いを聞き当てるものです。さっぱり当たりませんでした(笑) でもそのうちのひとつに、香木としては最も高価な「伽羅」が入っていたのはラッキー。よくいわれるように、幽玄で清澄。ああそうか、これが伽羅なのか。匂いを嗅いで初めて、言葉と感覚が一致すると、スッキリしますね。

さて、この香道教室以来病みつきになってしまい、毎朝起きると必ず香を焚くようになった私です。

なにも難しいことはありません。香道具3点セット、香炉、香炉灰、銀葉(ぎんよう)、香炭団(こうたどん)そして香木を購入すれば、こうして家庭で気軽に焚くことができるのです。全部でせいぜい1万円もしないと思います。一日をこうした儀式で始めると、気が満ちて来るのでかなりオススメ。

アロマポットで精油をディフューズすると、匂いが中心点から拡散する感じですが、一方で和の香は「空に漂っている」感じ、つまり香りが部屋に満ちる感じなのです。やはり畳と障子に合った香り方かと思います。ヨーロッパの煉瓦作りの我が家には、やっぱりアロマテラピー式の方が合うので、ちょっと悔しい。

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