苔の匂いの抽出実験(3) soxhlet蒸留
1. soxhlet 蒸留器を用いた実験
現代のエッセンシャル・オイルや香料の抽出に使われる方法は一般的に、
溶剤抽出法という方法です。
これはいわゆるドライ・クリーニングのようなもので、
溶剤で匂い成分を洗い出し、
その溶剤をアルコールで溶かし、アルコールを蒸発させて、
匂い成分だけを凝縮して残す方法です。
このsoxhlet蒸留は、それに近いことをすることができる・・・
そうグラースで専門家から教わってきたので、さっそく試行錯誤。
ふつうはヘキサンという溶剤を用いるのですが、
私はその扱いを慣れてないのもあり、
調べると水やアルコールもで代替できるということなので、
まずはエタノール96%(アルコール)を使うことにしました。
- エタノール96% 約150ml
- 苔 ティーバッグに入れたもの 3袋
ティーバッグに包んだ苔を塔に差し込み、それをフラスコの上に設置するのです。
冷却器はさらにその上。
フラスコ内のアルコールが蒸発するといちばん上の冷却器で冷却され、凝固し、
真ん中の苔ルームに滴り落ちる。
その苔ルームにある程度液体が溜まると、いちばん下のフラスコへ還っていく。
放っておけば、なんどもなんども蒸発ー凝固を繰り返す、
つまりアルコールが上へ行ったり下へ行ったりしながら、
液体になったり気体になったりと、永遠の変化を繰り返すのです。
夕飯時で忙しかったのもあり、文字通り放っておいてしまいました。
しまったことに火力が強すぎたようで、フラスコが一部焦げ付いてる。
ちょっと油断した隙に、蒸留ー還元を繰り返しすぎていた可能性もある。
まあこんなことはそもそも家事育児の合間にすべきことではないのですが・・・。
(わたしの場合、家事育児と両立できるからこそこういうことを始めたので、まあ仕方ないとして)
やはりできあがりの匂いは苔とはほど遠く、
抽出しすぎた緑茶のようになってしまった。
これまでも何度かこの蒸留塔を使ってますが、
未だに期待したとおりの匂いを抽出できた試しがありません。
何か根本的に間違っているのかも。
どなたかご指摘願います・・・。
2. 昨日蒸留した液体の保存方法の研究
蒸留したての時はクリーンな無色透明な液体でも、
放っておけばその辺の食べ物のように腐ります。
なので何らかの保存剤で処置をしなければいけないのですが、
それだけでひとつの立派な専門分野といわれるほど、一筋縄ではいきません。
匂いと取り組むということは、
自然の摂理である「揮発」と「劣化」との戦いの連続なのです。
160mlあったできあがりの液体を2つの瓶に80mlずつ分け、
2つの方法を試すことにしました。
[1] 食塩を使った保存
いわゆるお漬け物の原理。とりあえず海水を見習い、約4%の塩分を加えました。
将来的にクリームに加えようとするとこの塩分が気になるところですが、
とりあえずこれで腐ることはないはず。
[2] 手作りコスメなどによく使われるRoconxalを使った保存
RoconxalはpH値5以下でないとうまく働きませんが、5以下というとかなり酸性です。
pH試験紙で様子を見ながら、lactoneを3滴加えると、ちょうどpH値が4になりました。
そこでRoconxalを加えてみると・・・
水溶性ではなかったようで、溶けずに沈んでしまった。
これでは意味がないので、来週にはまた別な保存料を薬局で物色せねば。
現代のエッセンシャル・オイルや香料の抽出に使われる方法は一般的に、
溶剤抽出法という方法です。
これはいわゆるドライ・クリーニングのようなもので、
溶剤で匂い成分を洗い出し、
その溶剤をアルコールで溶かし、アルコールを蒸発させて、
匂い成分だけを凝縮して残す方法です。
このsoxhlet蒸留は、それに近いことをすることができる・・・
そうグラースで専門家から教わってきたので、さっそく試行錯誤。
ふつうはヘキサンという溶剤を用いるのですが、
私はその扱いを慣れてないのもあり、
調べると水やアルコールもで代替できるということなので、
まずはエタノール96%(アルコール)を使うことにしました。
- エタノール96% 約150ml
- 苔 ティーバッグに入れたもの 3袋
ティーバッグに包んだ苔を塔に差し込み、それをフラスコの上に設置するのです。
冷却器はさらにその上。
フラスコ内のアルコールが蒸発するといちばん上の冷却器で冷却され、凝固し、
真ん中の苔ルームに滴り落ちる。
その苔ルームにある程度液体が溜まると、いちばん下のフラスコへ還っていく。
放っておけば、なんどもなんども蒸発ー凝固を繰り返す、
つまりアルコールが上へ行ったり下へ行ったりしながら、
液体になったり気体になったりと、永遠の変化を繰り返すのです。
夕飯時で忙しかったのもあり、文字通り放っておいてしまいました。
しまったことに火力が強すぎたようで、フラスコが一部焦げ付いてる。
ちょっと油断した隙に、蒸留ー還元を繰り返しすぎていた可能性もある。
まあこんなことはそもそも家事育児の合間にすべきことではないのですが・・・。
(わたしの場合、家事育児と両立できるからこそこういうことを始めたので、まあ仕方ないとして)
やはりできあがりの匂いは苔とはほど遠く、
抽出しすぎた緑茶のようになってしまった。
これまでも何度かこの蒸留塔を使ってますが、
未だに期待したとおりの匂いを抽出できた試しがありません。
何か根本的に間違っているのかも。
どなたかご指摘願います・・・。
2. 昨日蒸留した液体の保存方法の研究
蒸留したての時はクリーンな無色透明な液体でも、
放っておけばその辺の食べ物のように腐ります。
なので何らかの保存剤で処置をしなければいけないのですが、
それだけでひとつの立派な専門分野といわれるほど、一筋縄ではいきません。
匂いと取り組むということは、
自然の摂理である「揮発」と「劣化」との戦いの連続なのです。
160mlあったできあがりの液体を2つの瓶に80mlずつ分け、
2つの方法を試すことにしました。
[1] 食塩を使った保存
いわゆるお漬け物の原理。とりあえず海水を見習い、約4%の塩分を加えました。
将来的にクリームに加えようとするとこの塩分が気になるところですが、
とりあえずこれで腐ることはないはず。
[2] 手作りコスメなどによく使われるRoconxalを使った保存
RoconxalはpH値5以下でないとうまく働きませんが、5以下というとかなり酸性です。
pH試験紙で様子を見ながら、lactoneを3滴加えると、ちょうどpH値が4になりました。
そこでRoconxalを加えてみると・・・
水溶性ではなかったようで、溶けずに沈んでしまった。
これでは意味がないので、来週にはまた別な保存料を薬局で物色せねば。
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