[五感のための晩餐会]の準備

現在、 Dinner for Muted Senses (感覚のための晩餐会)の準備の真っ最中。

さほど熱心にPRしてるわけでもないのに 予約も19名になりました。アートシーンで顔の知れたキュレーターやディレクター格の方々もけっこういらっしゃる予定。こういう試みをアート的な興味で受け止めてもらえて、とっても嬉しいですね・・・ほんとうに。

一昨日は生地屋さんやマーケットを回り、ナプキンやテーブルクロスを作るための布を仕入れました。絞り染めに挑戦してみたいと思ってたので白い布を購入したんですが、・・・ そんなことしてる余裕はなさそうなので、白のまんまにすることに決定。絞り染めにしたかった理由は、布の触感が柔らかくなるのと、アブストラクトなビジュアルがとてもこのテーマに合ってると思ったから。でもまたこんど、暇な時にでも。

メニュー構成もだいぶんできあがってます。あとは試しに作ってみるのみ。といっても我が家ではふだんが精進料理っぽいので、あまり心配はしてません。明日は蒸溜作業です。

当日の配膳スタッフも決まりました。花魁プロジェクトでもおなじみの遠藤みさ枝さんと、花魁布団を作ってくれたソーイング・アーティストの Jane (Tomoko Inamura)。おふたりには着物を着ていただいて、「小料理屋の女将さん」を演じてもらう予定。みさ枝さんの本業は、KLMのフライト・アテンダント。これ以上理想的な方はいません。Janeは、普段触覚的な仕事をしてる人なので、このディナーの趣旨を説明せずともに完全に理解してわかってもらっている感があり、やはり信頼が置けます。

料理や皿洗い等は、私が母と一緒にやろうと思っています。両親がたまたまオランダに遊びに来るのです。母には「手伝ってもらいたいことがある」ということ以外、詳しく説明してないので、まさか料理を手伝わされるとは思っていないことでしょう・・・。むかしは母を手伝いながら教えてもらった料理。こんどは手伝ってもらう立場というのは、私も楽しみです。

そう、ユニフォームは着物です。みさ枝さんはご自分のを持ち合わせていらっしゃるのですが、その他の人に関しては私のストックから選んでいる最中。ストックはほぼ全て、父母両方の家の祖母から受け継いだものばかり。それもものすごい数に上るので、役立てるのは難しいなあとかねがね思っていたのですが、チャンスは巡って来るものですね。有り難く使わさせていただきます。

今日はSenと、会場を下見しました。子供向けのプレイ・コーナーを彼に一任しています。
「あそこの角でやってほしいんだけど・・・」
というと、
「わかった」
という心強い返事。今の所、子供の予約が1名しかないので、もっと来てほしいところです。

ディナーの最中、どの音楽を流そうか・・・と、手持ちのCDをいろいろ聞きながら、徒然なるままに書きました。ディナーのひとつひとつの要素を決定していくのは、「何を表現したいのか」という問いに対し、自分の持つエネルギーを絞り出しつつ答えていくことでもあります。とても孤独で体力を要しますが、楽しい作業です。これがまた終わったら、「ああ終わっちゃった。寂しいなあ」と感じるんですよ、きっと・・・。

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