制作ノート(3)
制作途中の台所・・・散乱してます。
出島の匂いのひとつとして挙げたかった fox oil (狐油)がなかなか手に入らず、代わりに oleum animale という獣油をオーダーしたところ・・・
ほんの少し匂いを嗅いだだけで、半日気分が悪くなってしまいました。ボツです。今思い出しただけでも、気持ちが悪くなるような、そんなニオイです。これは動物の骨とか死骸から抽出した油で、本来、羊小屋や馬小屋などを野獣から守るために使われるようです。ホメオパシーでも薬として使われています。
匂いのインターフェース、頭を突っ込む部分をデザインしている最中。枚数、大きさ、固さなどを調整中。中学数学の知識を久々に使った作業でした。
これはオープニングの5日前。ディフューザー機器類をインストール中。センサーの届く距離を測ってます。
現場作業はたったの3日間、計14時間で済みました。実際、子供が学校に行ってる間しか仕事ができないので、そうするしかなかったのですが、ライデン美術館の寛大なサポートのおかげでもあります。いくら制作の追い込みでも育児家事はやらなければいけないので、時間の制約を感じないために、あらかじめプロジェクトの最初から効率的な仕事をするように心がけたのも良かった。
このプロジェクトに関しては、最初のコンタクトがあったのが約1年前。楽しいプロジェクトがついに終わってしまったのか、・・・とちょっと寂しい気分です。、、、涙、、、。
オランダに足を突っ込んでもうすぐ約10年。ようやく慣れたというか、縮こまること無く、かつ誇張することなく、伸び伸びと自然に仕事ができるようになったようです。
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