美大でのワークショップ day 4
4日目
最終日。
enfleurage法をとった学生のみ、抽出作業が残っていた。
箱の中に入っていた水仙を取り出し、油脂をさらう
この油脂に水仙の匂いが移っている
ひととおり、抽出の作業は終了。
これから展示の準備。
学生には、展示テキストをフォーマットに従って作成してくるよう事前に指示があった。
ロッテルダム港の匂い by Sumire Kobayashi
クラーリンゲンの森の桜の匂い by Sumire Kobayashi
今住んでいる家の庭の木(楓)の匂い by Sae Inukai
前に住んでいた家の庭にあった木(ローリエ)の匂い by Sae Inukai
柳の葉の匂い by Stefan Scholten
工事現場のセメントの匂い by Stefan Scholten
街路樹チェリーローレルの葉の匂い by Tea Hadzizulfic
道ばたの黄水仙の匂い by Tea Hadzizulfic
Blaak駅に落ちていた輪ゴムの匂い by Roos Wijma
中央市場のカルダモンの匂い by Roos Wijma
車のタイヤの匂い(代用として風船から抽出) by Fiona Martin
チョコレート屋さんの匂い by Fiona Martin
古本市場の匂い by Rebecca Rust
ジャガイモの皮の匂い by Linde Akkerman
中央市場のオレンジの匂い by Linde Akkerman
中央市場のヒヤシンスの匂い by Linde Akkerman
美大前のタバコの匂い by Wendy van der Hart
道ばたの草花の匂い by Norika Niki
苔の匂い by Norika Niki
工事現場にあった紙粘土の匂い by Ben Kim
美大前のタバコの匂い by Ben Kim
左から:
チーズバーガーの匂い
ルンピア(春巻き)スタンドの匂い by N. Hendriks & E. Koens
中央市場のミントの匂いby N. Hendriks & E. Koens
床屋の匂い by N. Hendriks & E. Koens
METRO紙の匂い by Steffie Henderson
dropje の匂い by K. Goudriaan
子供の時に遊んだ色粘土の匂い by Steffie Henderson
厳しい1週間を生き抜いたサバイバー。嗅覚は体力を使うので、途中具合が悪くなって抜け落ちてしまった学生も実は1人や2人ではなかったのであった・・・。
ゲストがやってくる。
展示第2ラウンド。町中の City Informatiecentrum へ移動。
このワークショップ週間の成果を美大としてまとめて外に発表する機会。
展示会場の入口に絶好の場所を得た。
最後までいてくれた積極的な4人の学生達が、どの匂いを見せるかキュレーション。
ファッション作品やグラフィック・デザインに混じっての展示。いわゆるふつうのアートは「触ってはいけない」のが法則なので、実際に手にとって嗅いでもらうまでちょっとした壁がある。けれどもこういた新しい作品展示を、戸惑いながらも受け入れてくれるヨーロッパの土壌は、ほんとうにありがたい、としみじみ思う。
4日間のワークショップ。これほどの密度で学生と一緒に何かをやったのは初めてかもしれない。しかも、決して流暢とはいえない英語でのコミュニケーション。でも多くの学生は食らいついてきてくれた。
最後に私が伝えた学生へのメッセージ。
「いまあなたたちは20歳前後、一生のうちでも嗅覚が最も冴えている時を生きています。残念ながら鼻はやがて衰えますが、分析したりそこから何かをイマジネーションしたりする力をこれからつけることで、自分なりの嗅覚能力をつけていくことができると思います。いつまでも匂いに意識的であることを忘れないで下さい。」
彼らの人生にひとつの新たな側面をもたらすことができてたら嬉しい。そう切に思います。
(なんだか教育者みたいな発言だなあー・・・)
最終日。
enfleurage法をとった学生のみ、抽出作業が残っていた。
箱の中に入っていた水仙を取り出し、油脂をさらう
この油脂に水仙の匂いが移っている
ひととおり、抽出の作業は終了。
これから展示の準備。
学生には、展示テキストをフォーマットに従って作成してくるよう事前に指示があった。
ロッテルダム港の匂い by Sumire Kobayashi
クラーリンゲンの森の桜の匂い by Sumire Kobayashi
今住んでいる家の庭の木(楓)の匂い by Sae Inukai
前に住んでいた家の庭にあった木(ローリエ)の匂い by Sae Inukai
柳の葉の匂い by Stefan Scholten
工事現場のセメントの匂い by Stefan Scholten
街路樹チェリーローレルの葉の匂い by Tea Hadzizulfic
道ばたの黄水仙の匂い by Tea Hadzizulfic
Blaak駅に落ちていた輪ゴムの匂い by Roos Wijma
中央市場のカルダモンの匂い by Roos Wijma
車のタイヤの匂い(代用として風船から抽出) by Fiona Martin
チョコレート屋さんの匂い by Fiona Martin
古本市場の匂い by Rebecca Rust
ジャガイモの皮の匂い by Linde Akkerman
中央市場のオレンジの匂い by Linde Akkerman
中央市場のヒヤシンスの匂い by Linde Akkerman
美大前のタバコの匂い by Wendy van der Hart
道ばたの草花の匂い by Norika Niki
苔の匂い by Norika Niki
工事現場にあった紙粘土の匂い by Ben Kim
美大前のタバコの匂い by Ben Kim
左から:
チーズバーガーの匂い
ルンピア(春巻き)スタンドの匂い by N. Hendriks & E. Koens
中央市場のミントの匂いby N. Hendriks & E. Koens
床屋の匂い by N. Hendriks & E. Koens
METRO紙の匂い by Steffie Henderson
dropje の匂い by K. Goudriaan
子供の時に遊んだ色粘土の匂い by Steffie Henderson
厳しい1週間を生き抜いたサバイバー。嗅覚は体力を使うので、途中具合が悪くなって抜け落ちてしまった学生も実は1人や2人ではなかったのであった・・・。
ゲストがやってくる。
展示第2ラウンド。町中の City Informatiecentrum へ移動。
このワークショップ週間の成果を美大としてまとめて外に発表する機会。
展示会場の入口に絶好の場所を得た。
最後までいてくれた積極的な4人の学生達が、どの匂いを見せるかキュレーション。
ファッション作品やグラフィック・デザインに混じっての展示。いわゆるふつうのアートは「触ってはいけない」のが法則なので、実際に手にとって嗅いでもらうまでちょっとした壁がある。けれどもこういた新しい作品展示を、戸惑いながらも受け入れてくれるヨーロッパの土壌は、ほんとうにありがたい、としみじみ思う。
4日間のワークショップ。これほどの密度で学生と一緒に何かをやったのは初めてかもしれない。しかも、決して流暢とはいえない英語でのコミュニケーション。でも多くの学生は食らいついてきてくれた。
最後に私が伝えた学生へのメッセージ。
「いまあなたたちは20歳前後、一生のうちでも嗅覚が最も冴えている時を生きています。残念ながら鼻はやがて衰えますが、分析したりそこから何かをイマジネーションしたりする力をこれからつけることで、自分なりの嗅覚能力をつけていくことができると思います。いつまでも匂いに意識的であることを忘れないで下さい。」
彼らの人生にひとつの新たな側面をもたらすことができてたら嬉しい。そう切に思います。
(なんだか教育者みたいな発言だなあー・・・)
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