完成! 旧東独国家警察が集めた人民の匂い

以前にもブログに書いた「もしもこんな匂いがあったら」という展覧会へ出品する匂い・・・

完成しました!

「旧東独の国家警察がスパイ特定のために集めた人民の匂い」


手法やパレットについては詳しくは明かしませぬ。
なんだか自分でやっていても、ほんと怪しいな・・・何やってるんだろうワタシ、と何度も思ってしまいました。
おまえがスパイだろうと疑われてもいたしかたない。


「人の匂い」のパレットとして想定されるいくつかの香料を、自ら抽出して作りました。


やはり詳しくは明かせませぬが・・・


mg単位の精密な作業です。


フランスの調香師養成学校でやったように、各パレットの配合値を計算します。
コンピュータを使い、まさに理性と感性の勝負どこ。

4回目のトライで、イメージしていた「人の匂い」を作り上げることができました。
私が崇拝する調香師・鈴木隆氏の「悪臭学」「匂いのエロティシズム」などの本も参考にしました。
けれども主に頼ったのはこれまでの自らの経験と感性と勘です。
"You smell of what you eat" であるに違いないと睨んだのです。
こうして作り上げた渾身の香水。
完成した翌日には廃人状態であったことはいうまでもありません。

この香水(オイル)は展覧会のカタログ用です。
擦ると匂う印刷物ありますよね。
あんなふうにプリントされるそうです。

さて、これから展覧会用の香水を作ります。

コメント

匿名 さんのコメント…
おつかれさまです。その匂いがかげる日を楽しみにしてます!
Maki Ueda さんの投稿…
> wansaeちゃん
ありがとう! じゃあ今度会うときに、こっそりその香水つけていこうかな。