SMELL BAR 後記




SMELL BAR 、じつは過去3回行っています。

#1: カナダ Meaford にて 牧場にて、サイトスペシフィックな匂いを抽出
#2: トルコ Istatnbul にて クラブイベントにて トルコの食材を用いて「体臭」を合成する3時間ライブパフォーマンス
#3: 東京 Wonder Art Production にて こどもたちと石神井公園の匂いを抽出して展示するワークショップ

で、今回
#4: オランダ Camera Japan Festival にて、5感体験を提供するアミューズのコース

こうして見るとまとまりがない。しかも文字通り世界各国。SMELL BAR っていったい何なの〜? 

しかも、パフォーマンスでありつつ展示でもあり、ワークショップでもあり・・・ この形態を何と呼んだらよいのか。最近の私の試みは、そういうのが増えてきている気がする。

ま、「匂いの体験」をその場で共有する一過性のイベントという意味で、SMELL BAR という言葉でまとめて表現している、といったところかな〜。

嗅ぐアート。食べるアート。その考え方は一般にはまだまだ浸透していないので、今回みたいな「公共の場」ではまずそのことを伝えるのに苦労します。

今回は映画館のエントランスホールだったので、「通りすがり」のひとたちが多い。そういう人たちにはなかなか、食べてもらったり嗅いでもらったりというレベルまで持って行く事は期待できません。とくに周りにSushiスタンドなど一般的な食べ物が展開している今回のような環境ではなおさら。これは金額の問題ではなく、心理的な問題。「じぶんの知らないもの」に対してオープンな人間って、そう多くはないものです。一方で、これが美術館やギャラリーの一室だったりしたら、心構えが違うので、また違うものです。

今回のような環境では、私達は「なんか変な格好をして楽しそうなことをしている人たち」的な存在と写るだろうし、それで良いと思います。つまり私達は、コスプレしてそこで怪しいものを提供しているだけで、アミューズになるのだから。「写真を撮らせて」「いいですよ〜」それでいいんです。

視覚、そして聴覚。それ以上の感覚を使って作品と、あるいは他人と関わるには、ちょっとした勇気が要るということでしょう。

一方で、フェスティバルのボランティア達など、私の作品を過去からよく知っている人たちは、食べるのも嗅ぐのもそれほど怖がりません。むしろ楽しんでいってくれたので、こちらも楽しい。

シャルドネと山椒のカクテルなどはおもしろいことに、ほとんどの人が同じ事を言いました。「まって、なんか知ってる味がするんだけど・・・なんだっけ、あれ。出てこないけど、知ってる味。」

単なる「シャルドネと山椒」にとどまらず、味覚に敏感になることによって次から次へと想起される味が出現する、ということなんですね。

以上、かなり経験値が増えまして、今後への糧となりそうです。

開店時間が終わった後は簡単に片付け、留袖姿で会場を飲み歩き・・・ みなさん私を見て楽しんでくれるし、褒めてくれるし、こんなに気分いいことありませんよ〜 笑 着物着た甲斐があります。

考えてみれば、このフェスティバルで浴衣以外の着物姿、見かけたことがない。これからも機会があれば着物ででかけよう。

お太鼓に対して、おもしろいコメントがきました。

「これは何の意味があるの? 実用的なの? それとも単なる飾り?」
「日本のカルチャーってすべてコンビニエント指向があるけど、着物だけは違うわね。」


・・・なるほどね〜。








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