熟成と腐敗 - 香水ワークショップの展示終了 -

2007年11月3日にやった
香水制作ワークショップ
ワークショップの後そのまま2ヶ月間、展示されていたものを回収してきました。
この展示期間に抽出や熟成が進むだろうという予測もあって、
展覧会を「抽出期間」として利用する、つまり
ワーク・イン・プログレスの展示を試みたのでした。

ところが。
たとえば「庭の芽キャベツの香水」にとってはこの2ヶ月という期間も長過ぎて、
熟成と腐敗は表裏一体ということもあらためて思い知らされました。

いちばんいい結果が出たのがチーズ。
まろやかでクリーミーな熟成の匂い、そして乳酸の匂いさえよく出ています。
「犬の匂いの香水」(正確にいうと、犬のオモチャの匂い)はもっと臭くなるだろうと思っていたのですが、意外に薄くて残念。
「パンを焼く時の匂いの香水」は、蒸留したての時はそれなりにいい匂いだったのですが、2ヶ月も経つとやっぱり焼きたての新鮮な匂いは失われてしまいました。

これからひとつひとつを香水ボトルに詰め、参加者の方に差し上げる予定です。

今後もワークショップを続けていく上で、とてもいい勉強になりました。
オーガナイザーの方から当日の写真をいただいたので、掲載します。


「犬の匂いの香水」






手前右が「パンを焼く時の匂いの香水」の人。




オープニングの間も蒸留中。
正真正銘の「ワーク・イン・プログレス」。




オープニング・セレモニーでのカタログの表彰。
このおじさん・・・犬の匂いを抽出した人では。
実は偉い方だったらしい・・・。


準備中の風景。
日本からオランダに視察で来ていた若手衣裳デザイナーJaneが手伝ってくれました。
どうもありがとう!

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