The Scents of Holland、Kunstsuperにてリリース

2008年1月19日(土)、ロッテルダムの Kunstsuper にて、The Scents of Holland 香水シリーズをリリースしました。







予定より一種類増えて、5種類になりました。
オープニング当日の朝にようやくヒヤシンスが開花したので、急遽抽出し、付け加えたのです。

つまり

  • 秋の落ち葉
  • スペキュラース(オランダ菓子)
  • チーズ
  • 芽キャベツの煮物(オランダ料理)
  • ヒヤシンス


となりました。

みなさんとても真剣に嗅いでいかれました。

「あ、おばあちゃんの匂いだ。」(芽キャベツの匂いを嗅いで)
「匂いに意識を向ける、素晴らしい試みね。」
「いったいどうしたらこんなものができるの?」
「何気なく嗅いでるオランダの匂いを客観的に見つめることになったよ。」

作品購入してくださる方もけっこういらっしゃっいました。



気持ちいい吹き抜けの空間。
The Scents of Holland も家で嗅ぐときよりずっと良い質の匂いでした。
なぜでしょう。
湿度? 温度? 生活臭の影響? それとも空間のエネルギーの影響・・・? 



右端に写っているのが、私の作品を見初めてくれたギャラリストのフランク。このアート・ショップ兼ギャラリー Kunstsuper を立ち上げた人です。

Kunstsuper は、「アート・スーパー」の意です。ほんとうにスーパーマーケットのように棚に作品が並んでいるところです。ここではロッテルダムの作家達の茶目っ気いっぱいの作品を気軽に買うことができます。アートとビジネスの架け橋、つまりアーティストの経済的自立の支援も目的のひとつであるとは思います.
しかし本人達がそんな偽善を掲げることはなく、「好きでやってる」というのが伝わって来る楽しい空間です。

経費に関しては市からの助成はほとんど受けておらず、運営者3人の持ち寄りとか。フランク自身はたしか心理学の専門家です。大学で講師をして稼ぎながら、暇な時間をこの活動に費やしているのです。一緒に運営している友達2人も、そんな感じです。

彼らのイニシアチブはここの他にもうひとつあります。

ロッテルダムのナイト・ライフの中心地 Witte de With ストリート に Aanschouw というバーがあり、そのバーの小さなショー・ウィンドウがギャラリーとして使われています。人々が夜の街に繰り出し始める毎週金曜日の夜20時に作品が入れ替わり、ビールを交わしながらオープニングという仕組みになっている、小さな小さなギャラリーです。

フランクは友達2人と一緒にこの「ギャラリー」を運営しています。私がロッテルダムに来た頃にはもうこの「ギャラリー」が存在していたと記憶しているから、もうかれこれ5年以上続いているはずです。

毎週金曜20時にオープニング・・・とはいっても、決してその時間に準備ができてることはなく、お客さんもその辺をわかっているので、ビールを飲みながら設置風景を眺め、あーでもないこーでもないと野次を飛ばしながらオープニングを待つのです。(つまりアーティストのいいたまり場です。)

私の展示は夏だったので、道行く人を巻き込みながらのオープニングでした。

昔書いたブログの中から引用しますと・・・

一見ルーズそうな活動ですが、締めるべきところはきちんと締めています。たとえば毎週律儀に作品設置に立ち会ったり、必要あらば大工仕事をしたり、ペンキ塗りをしたり・・・このようなメンテナンス仕事が見えないところに意外に沢山あるのです。それをフランク達は5年以上も、(ビール片手にではありますが、)黙々と地道にこなしています。なかなかできないことですよね。

好きなことを自由に、責任持って、楽しみながら、続けられる形で続ける。これって簡単そうで意外に難しい。(特に日本人には、そういう気質があまりないので・・・。)そんな粋な彼らのためなら・・・と私としても応援したくなり、今回パフュームを発表するに至ったわけです。

コメント

このブログの人気の投稿

「メディアアートの歴史、ひと区切りついたね」

2年ぶりのオランダ〜友人達との再会〜

お歯黒水を作ってみる