嗅覚のための迷路 ver.4


外務省の機関、ジャパン・ハウス・サンパウロの依頼により、来週からサンパウロに行って来ます。展示&講演してきます。

展示するのは新作「嗅覚のための迷路 ver.4」。「お花見」がテーマです。日本人はお花見が大好きです。4月にはいちばん立派な桜の木の下で宴を催し、酒を飲みます。桜は夜にこそ、ほのかに匂います。真っ暗な闇で、その ほのかな香りをたどって桜の木にたどり着けるかどうか、、、そんな迷路を再現しました。

匂い物質とその強度の関係について、Weber-Fechnerの法則が知られています。 匂いの強度をI匂い物質の濃度を Cとすると

I = a log C

で表すことができるというものです。この場合、は各香料固有の定数です。匂いの強度を2倍に するためには、香料の濃度を10倍にしなければいけないことを表しています。また逆に、匂い物 質を90%除去しても、匂い強度は半分にしかならないことも同時に示しています。この法則を今 回の迷路に応用しました。

この迷路には、3本の見えない桜の木があります。匂いの強い方向に進めば、きっと見つかります。

場所:ジャパンハウス サンパウロ (Paulista St, Sao Paulo)
オープニング:2018年6月5日 展示はその後3ヶ月続きます。
講演会: 2018年6月6日



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