ウィスキー・メーカーの情熱 〜 DALMORE CONSTELLATION COLLECTION 〜
最近の私は、日本に住み、ときどきヨーロッパに仕事や家族サービスのために向かうという日々なので、飛行距離も半端ではありません。
しかし、住んでいるのが成田に近いこともあり、欧州便に乗るのもなんとなく新幹線で京都に行くのと同じような感覚です。まったく知らないの日本のどこかに行くよりは、オランダに行く方が、意識の上ではずっと近いのかも。
安い経由便を使うので、ヨーロッパのいろんな空港を通るのですが、先日はロンドンのヒースロー空港で乗り換えでした。ヒースロー空港のターミナル5は、ブリティッシュ・エアウェーズと大英帝国が誇る最新型ターミナルです。(といっても、セキュリティ・チェックが強いというだけのことなんですけどね。)
まるでショッピングモールみたいなそのターミナルは、あんまりブランドものに興味がない私には落ち着かない場所なのですが、吸い寄せられるようにたどり着いたのは・・・
ウィスキーには反応しないけど、瓶には反応する私です。
「ご自由に瓶を開けて、匂いを嗅いでください」と店員さん。
そのとおり、匂いをひとつひとつチェックしていきます。
よーくみると、プレートに
NUTS
CHOCOLATE
VANILLA
などの、キーワードが。
その下に、1981 などの年号が。
つまり、ウィスキーに含まれる芳香成分の特性を、分解し、単体で嗅げるようにした・・・そういう展示です。そして、その芳香成分を特性としてよく含む年号のウィスキーを記している、というわけです。
私の作品にも、CHANEL NO. 5を分解した作品がありますので、DALMOREのウィスキーにはそれほど興味がなかったのですが、おもわずむさぼるように嗅ぎ回ってしまいました。
その後、DALMORE の商品のなかでも特にビンテージものといわれるもののトータルな香りを嗅いでみます。
すると、明らかに「これはバニラっぽい」とか、「これはシガーっぽい」などの分析ができるようになっているのです。みごとな嗅覚教育です。
さて、この展示がなんだったかというと、つまるところ、1964-1992のシングル・キャスクのウィスキーを、「CONSTELLATION(星座)」コレクションとして展示しているんですね。純粋な体験型展示であり、期間限定のようです。
「ここで、これを売っているんですか?」と聞くと、とんでもない、という顔をされ、
「これはセットで数百万しますから」という返事が返ってきました。
さすがヨーロッパですね。即売を目的とせず、教育的なプロモーションの一環として、あるいは我らが作品の素晴らしさをご披露といった感じに、こういうちょっとアート寄りな展示形態を取っているんですね。
それにしても、ウィスキーにこんな奥深い世界が存在するとは知りませんでした。ワインにももちろんそういう世界がありますから、踏み込みたいとは思いつつも、あれもまたそうとうな経験の蓄積を要するものなので、なかなか勇気が・・・。匂いを切り口とすると、人生、いくらあっても時間が足りない気がします。
しかし、住んでいるのが成田に近いこともあり、欧州便に乗るのもなんとなく新幹線で京都に行くのと同じような感覚です。まったく知らないの日本のどこかに行くよりは、オランダに行く方が、意識の上ではずっと近いのかも。
安い経由便を使うので、ヨーロッパのいろんな空港を通るのですが、先日はロンドンのヒースロー空港で乗り換えでした。ヒースロー空港のターミナル5は、ブリティッシュ・エアウェーズと大英帝国が誇る最新型ターミナルです。(といっても、セキュリティ・チェックが強いというだけのことなんですけどね。)
まるでショッピングモールみたいなそのターミナルは、あんまりブランドものに興味がない私には落ち着かない場所なのですが、吸い寄せられるようにたどり着いたのは・・・
ウィスキーには反応しないけど、瓶には反応する私です。
「ご自由に瓶を開けて、匂いを嗅いでください」と店員さん。
そのとおり、匂いをひとつひとつチェックしていきます。
よーくみると、プレートに
NUTS
CHOCOLATE
VANILLA
などの、キーワードが。
その下に、1981 などの年号が。
つまり、ウィスキーに含まれる芳香成分の特性を、分解し、単体で嗅げるようにした・・・そういう展示です。そして、その芳香成分を特性としてよく含む年号のウィスキーを記している、というわけです。
私の作品にも、CHANEL NO. 5を分解した作品がありますので、DALMOREのウィスキーにはそれほど興味がなかったのですが、おもわずむさぼるように嗅ぎ回ってしまいました。
その後、DALMORE の商品のなかでも特にビンテージものといわれるもののトータルな香りを嗅いでみます。
すると、明らかに「これはバニラっぽい」とか、「これはシガーっぽい」などの分析ができるようになっているのです。みごとな嗅覚教育です。
さて、この展示がなんだったかというと、つまるところ、1964-1992のシングル・キャスクのウィスキーを、「CONSTELLATION(星座)」コレクションとして展示しているんですね。純粋な体験型展示であり、期間限定のようです。
「ここで、これを売っているんですか?」と聞くと、とんでもない、という顔をされ、
「これはセットで数百万しますから」という返事が返ってきました。
さすがヨーロッパですね。即売を目的とせず、教育的なプロモーションの一環として、あるいは我らが作品の素晴らしさをご披露といった感じに、こういうちょっとアート寄りな展示形態を取っているんですね。
それにしても、ウィスキーにこんな奥深い世界が存在するとは知りませんでした。ワインにももちろんそういう世界がありますから、踏み込みたいとは思いつつも、あれもまたそうとうな経験の蓄積を要するものなので、なかなか勇気が・・・。匂いを切り口とすると、人生、いくらあっても時間が足りない気がします。
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