[刺青] by スケベ人間

パフォーマンス
"刺青 / the tattooer"
Hoogtij #21, at Het Nuthuis, Den Haag, NL
premier 04.06.2010.


先週末、パフォーマンス・グループ「スケベ人間」とのコラボ・パフォーマンスのプレミアでした。

日本を代表する耽美主義作家/谷崎潤一郎の処女作「刺青」をベースにした、美と官能、が支配する静かで濃密な空間。

小説に描かれるフェティッシュなジャパニーズ・エロティシズムの世界がテーマです。(上田は匂いを担当しました。)

美は物体にあるのではなく、物体と物体との作り出す陰翳のあや、明暗にあると考える。夜光の珠も暗中に置けば光彩を放つが、白日の下に曝せば宝石の魅力を失う如く、陰翳の作用を離れて美はないと思う。ー陰翳礼賛ー 谷崎潤一郎

音の肌理 皮膚の潤沢
駕篭からこぼれた白い足
針を打つ 女郎蜘蛛
かそけき音 吐息 「愚」という貴い徳
掠れる音の痛み 夜
すべて美しい者は強者であり、醜い者は弱者であった。





匂いを写真でお見せできないのが残念ですが、雰囲気だけでも・・・。





摩擦音や、水禽靴のような水の残響音。とても触覚的です。



パフォーマーはNDT(ネザーランド・ダンス・シアター)の若いダンサー。









この後、パフォーマーは一旦退場し、幕が変わり、タトゥーを見せます。タトゥーの写真が撮れなかったのは残念。薫香に忙しかったのです。

2種類の香りを薫きました。

1つ目は、沈香。むかし、茶屋で常時薫かれていた香りです。いわゆる、愛、欲、エロスの匂い。
2つ目は、焼香。ご存知のとおり、お葬式で薫かれる香りです。いわゆる、死、昇華の匂い。

焼香は、沈香も含むあらゆる香木で構成されるいわゆるブレンド香ですが、グレードが高くなるほど沈香に近い香りになります。愛欲の匂いが死の匂いと背中合わせ。いかにもアイロニーに満ちてるではないですか。この事実からむかしのリアリティを垣間見ることができ、それを私たちも匂いで疑似体験できればいいなと思い、この2つを選びました。

たったの20分の、夢のように儚いパフォーマンス。とても好評でした。

スケベ人間
www.sukebeningen.org
dance: Chiaki Horita (NDT)
music: Noriko Koide
electronics: Yota Morimoto
tattoo: Oyuki
olfactory art: Maki Ueda
percusion: Ryoko Imai
supervision: Akane Takada





他のNDTダンサーも加わり、うちあげ。ビールをオーダーしてるところ。

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