嗅覚が治った人の話

あるパーティにて匂いの話をしていたら、ひとりのもの静かな男性が寄って来て「ひとついいか な?」と話を始めました。

わたしは、印刷や版画関係の仕事をしていた関係で、ペイント溶液の刺激臭のために嗅覚を失ってし まいました。

ところがサハラ砂漠に旅行したときのことです。サハラ砂漠は、その暑さと乾燥のため、まったく何 も匂わない過酷な環境です。 そこでしばらく過ごした後、また普通の環境に戻り、シャワーを浴びま した。すると、匂ってくるのです。匂いがわかったのです。

まったく嗅覚への刺激がない環境でしらばく過ごしたことが、彼の鼻には刺激になった、あるいは匂 いを嗅ぐための活力を与えた、と解釈できそうです。

そこで彼に、私の断食体験も紹介しました。断食の主旨は、何も摂取しないことで、逆に体に活力を 与えるというものです。デトックスつまり毒素を出すためにも、入ってくるものを遮断しなければいけません。


私たちは 24 時間 365 日、常に刺激に囲まれています。見るもの、聞くもの、食べるもの、匂うもの、 触るもの。人間の体はとてもセンシティ ブです。たまにはスイッチ OFF することも必要なのかもしれませ ん。

その人はまた、こう続けました。

今では私は、人と会ったり話をするときに、その人の匂いに意味付けするかのように記憶するようになりました。私の嗅覚が失う前に戻ったのかどうかは、よくわかりません。比べようがないのです。ただ、嗅覚の意味が私の中で変わった事だけは確かです。

まさにわれらの体に潜む神秘のパワーです。

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