突然ですが東京に来てます
突然思い立ち、東京にやってきました。
というか、年末年始よりずっと来たかったのですけどね。ひとり暮らしをしている息子の様子を見に。
いちおう年末年始は移動を控え、感染状況なども様子見つつ、いつでも出発できるようにしていたのでした。今のご時世、マイルのチケットでもガラガラなので、、、
空港もガラガラでした。石垣島のシンボル、オオゴマダラ蝶の、黄金のサナギも見れました。石垣空港にて。
飛行機に乗ってひと眠りすると、そこはこんな異国の世界。
どっちが異国かと言われると、石垣島の方ですかね、、、私は東京生まれなので東京は故郷です。
けれども、石垣島は変わらぬ美しさで見送ってくれ、東京に着くと鎧を着る。毎度、そんな感じです。
北海道の離島出身の方とお話しした時も、そんなことをおっしゃっていたので、きっと石垣だから云々ではなく、離島独特の情緒だと思います。
愛犬(もとは息子の愛犬)と無事着くと、なんと、料理を覚えたての息子がカレーライスを作って待っていてくれました。これは間違いなく、人生でいちばん美味しいご飯でした。味覚って勝手ね。
元夫が正月に贈ってくれたお花がまだ咲いていました。どれだけ寒いのか、思い知らされます。生命体の活動レベルが低いということですから。
確かに気温差10度以上あり、寒いですが、最近はジムに通いトレーニングを重ねているため、冷え性も改善。自分の体への自信を取り戻したので、それほどでもありません。スリッパ履かずに裸足で歩いたり、昔ならあり得なかった自分の体にびっくりしてます。
石垣島からの移動でも、10kgあるワンコのケージを軽々と持ち運びました。ルーマニアンデッドリフト30kgでトライしてるところなので。ジムに通い始めて3ヶ月。パーソナルトレーナーさんには、何かお土産を持って帰ろう。
今回の上京の目的は、仕事の依頼人とのうち合わせや歯医者、息子の居住スペースの清掃・家事・料理の他に、物件探しがあります。賃貸ではなく、購入です。
ひとえに母親の愛情というものでしょうかね、息子をもうちょっと近くで面倒見たいという気持ちがありまして。ここ数年は凄まじい田舎暮らしで(最寄りのコンビニまで30分のドライブ!)、浪費をしない上に、仕事しかやることがない非世俗的な環境なので、物件購入の頭金も少し用意できていて、ローン組も視野に入るようになってきた。
アーティストがローンって、笑っちゃうよね。。。なんやねん、それっ!って。アーティストの自由な生き方を縛るネガティブなイメージしかなく、突っ込みどころ多し。でもアーティストである前に、母親なんです。せめて子供を見守れる距離に居たいというのは、生物としてとても自然な感情なのです。
というわけで物件を探すわけですが、息子の住む千葉エリアではなく、横浜です(笑) まあその辺の勝手さがアーティスト所以ですかね。横浜市の黄金町から日ノ出町にかけてのエリアは、再開発により、かつての赤線がアーティストのアトリエやギャラリーに変身している、かろうじてアンダーグラウンドな香りがするエリア、、、ということを知っていたので、物件を探しがてら、初めて行って見ました。黄金町に。
ちょんの間ギャラリー。昼間はわかりづらいですが、昔の red light district 。当時はお姉さんがピンクの蛍光灯の下で男を誘っていたであろう窓が、ギャラリーに変身。
あーいいな、こういうの。懐かしいな〜!と、私が無名の作家として駆け出しの頃も、ロッテルダムのアンダーグラウンドのギャラリーに随分サポートしてもらったので、思ってしまうわけです。ロッテルダムでも、赤線対策としてアートが置かれ、その中心地となったのが Witte de With Straat というストリート。ここのギャラリストたちには、育ててもらった恩しかない。というよりオランダ移住の要因の一つでもあった。15年ほど前の話です。やはりアナーキスト精神が私にもまだあり、この雰囲気を素直に求めてしまっている、、、。
よくわからないけど、なぜかsupサービスもある、、、
お洒落なカフェも、中古本系アートショップもある。
徒歩圏内の散歩が文化的で楽しいところ、そしてペット可能な物件で、収入も低く世間様に役に立つような資格はないけど、子供もペットもいるので余裕ある間取りは欲しい、という、ちょっと普通ではない条件を提示している私は、不動産屋さんから見たら変わり者かも知れません。
でも、一つ一つを学ばせていただく態度で、食らい付き、修正しながら、進めさせていただいてます。
現在一件、ローンの申請を申し込んでいる物件がありますが、どうでしょうか。競争率の高い物件。冷静に見て、競争相手がどこぞやの企業様であるという状況で、一介のアーティストが通るかは、おもしろい議題です。
アーティストって、世間の価値判断で動かず、自分の美学で動くのが普通、というか最低条件、ということを、不動産探しで身に染みるのです。よく、すごいですねとか、才能があるのですねとか言われるのですが、それは私たちには褒め言葉には感じられず、むしろ縛りかもしれない。
けどやはり、というかそのため、アートが公的にサポートされている横浜市には、一度は関わってみたいなと思うのは自然です。
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