どうやったらアーティストは不労所得を得られるか

先日、実家近所の画家の先生(世界的に活躍するお方です)と呑んだときのお話メモ。
 
呑んでるときにこそ、けっこう内容の良いお話になるのよね。いつもいつも。
 
 
 
★イッセイ・ミヤケの服は作業服
 
その日たまたまイッセイ・ミヤケのPLEASE PLEATS を着ていたら先生、
 
「それ、イッセイでしょ? 俺も好きなんだよね。オープニングなんかで着たりするよ」
 
「え、ほんとに? 私もオープニングは必ずイッセイ!」
 
と意気投合してしまいました。
 
 
 
アーテイストにとって、オープニングというのは、自分が主役の、いちばんの晴れ舞台。
 
その日楽しく酔うために仕事をしていると言っても過言ではない。
 
彼も私も、海外でのオープニングが多い身分。
 
(日本では案外オープニングって、やってくれないところさえありますよね...)
 
 
 
ほんとうはそんな晴れ舞台にこそ着物を着たい。
 
でも、スーツケースのほとんどを仕事道具が占めることが多いから、
 
着物は重いし場所を取るし...。
 
そして、出発前は仕事道具のパッキングに神経を使うから、服選びの余裕はない。
 
 
なので私は、「オープニング用の服袋」を常備しています。
 
その中には様々な色の PLEASE PLEATS 上下と、様々な色のタイツと、ヒートテックが入ってる。
 
その日の気分で、気温で、色の組み合わせで遊べるようにしています。
 
やはり日本が誇るイッセイの服ということで、誰もが目を向けてくれるので、
 
着物の代わりとして十二分に役割を果たしてくれるんです。
 
 
 
着ている人のシルエットが、立体的になり、アンリ・マティスの絵みたいになる。
 
もうこれは、着る芸術作品ですよ。
 
 
 
そのほか、PLEASE PLEATS の良さを書いたらきりがないのですが、、、
 
- シルクのようにふんわりしてて暖かく、かつ暑すぎないから、オールシーズンいける。
 
- 立体的で体に馴染んでくれるから、痩せても太ってもサイズ関係なく着れる。
 
- 軽くて、アイロンがけも不要。そもそもシワシワだし!笑
 
- 洗ってもすぐ乾く。
 
- オープニング前のちょっとした直し作業するときも、この服なら動きやすいから、作業服としてもOK ←ココ、作家としてはいちばん大事
 
ちなみに私の次のオープニングは、こちら:
「嗅覚のための迷路」展 内覧会
10月11日 15:00〜17:00
参加希望者は、
題名「嗅覚のための迷路展 内覧会参加希望」として
お名前、お電話番号を明記の上、
info@museum-kiyosu.jp へメールください。
 
 
 
★どうやったらアーティストは不労所得を得られるか
 
先生はもともと版画家なので、
 
描いた絵を版画化して 1/100 などの番号を振って販売するちょっとした「ビジネスモデル」を考えているらしい。
 
「憧れの不労所得だよ」
 
確かに作家は、作品を作り続けない限り収入はなく、
 
しかも精魂込めて作る作品に値段をつけ、手放さなければいけないという、
 
案外不毛なことの繰り返し。
 
楽に収入を得るために、万人受けするものを作るようになる人もいるが、
 
「プロ」になればなるほど、オリジナルで純粋なクリエーションで生計が立てられるようになる。
 
先生も私も、プロとして生きているだけ、多くの人から見れば憧れだと思う。
 
とはいえ、
 
体力のない私もいまは、不労所得で暮らす生活は、目標であり、夢だな。
 
まずは今、そのモデルの構築を目指そうと思う。

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