京都ラブストーリー(五感のための平安式デート・イベント) 展示中



黒髪とマドレーヌ展

Boris RAUX & Maki UEDA
キュレーター:岩﨑陽子
12月27日まで。京都芸術センターにて。

12/19 &20 のセッションの録音と写真の展示です。





12/19に6組、12/20に4組の男女が、「御簾ごしの平安式デート」を体験しました。

姫は決して声を出してはいけないので、侍女とのヒソヒソしたやりとり、そして殿方の声、襖の開け閉めなどの物音のみが響く緊張感のある空間。でもバックヤードで控えている姫たちから、クックッと笑いを必死に堪えている声が漏れていたして。

侍女は岩﨑陽子さんにお願いしました。なにより物腰が「はんなり」していらっしゃるので、この役にピッタリ。「実際に源氏物語に出て来る侍女のように、まず姫をしっかりお守りするとともに、よいご縁あらば積極的におすすめする、さまざまな思惑を抱える侍女を演じてください」とお願いしました。

まず殿方の書かれた歌(俳句)で、姫は対面する殿を選びます。

呼ばれた殿はまず、戸口を開けた時点でその空気に気圧されるようです。日本語が変調するのがまたおかしくて。

殿方はさまざまな方法で見えない姫のための話題やエンターテイメントを提供されました。尺八を吹かれた方もいらっしゃったし、プレゼントを用意された方。何も用意もなかったフランス人のボリス(共同展示者)は、首に巻いていたスカーフを「僕の匂いと温もりが伝われば・・・」と渡す場面も。

いささか直接的すぎるようにも思えるそんなプレゼントや、「せめてお声をお聞かせ願えないか」などの押しにも、姫様方は上手におかわしになりました。

それでいて思慮深さも示さねば、ただの「冷たい女」。「わたしを花に例えるとしたら、どのような花だと思われますか」などの素敵な質問もありましたし、柚子などの季節のプレゼントや、返歌に香りをしたためるなどの気遣いもありました。(みなさん意外に土壇場になると、一句or一歌詠めるものですね!)

殿方はせめて見えない姫の気配だけでも感じたいと思い、そこに全神経を集中するのですが、かといって嗅覚も聴覚もきちんと働いていたわけではないようです。とにかく慣れないその場を凌ぐのに必死とか。

これは昔の人はたいへんだあ!という声が姫方からも殿方からも聞こえました。

「ネットのサイバーデートのように、サインだけでやりとりするのに似ているね」といった西洋人の方々からのコメントも興味深い。いえ、ほんとうにそうでしょうか・・・ 「気配」はその場合、どこにあるのですか? といった深い議論は、またこんどにいたしましょう。

とにかくデート・セッション後のアフタートークも含め、楽しかったのです。侍女がセッションの最中におもわず「これおもしろいですね」とわたしに漏らしたのが印象的でした。

デート・セッションの文字おこし最中です。お楽しみに。



























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