Scents of Holland もバージョン・アップ

10月中旬で仕事が落ち着いたと思ったら・・・

まったくしてません!

ずっと仲良くしてるブリュッセルのFoAMから、あるイベントへの作品出品依頼を受けたのがつい先日。FoAMの中心人物がずっと病気だったので、なんとかサポートしてあげたいという気持から、日も迫ってるのについ"Yes"と言ってしまいました。(子供連れで行くことになるから大変。)

しかし。あいかわらずサイト・スペシフィックなプロジェクトが多い私には、ポンッ!と展示できるような作品のストックがない。唯一できるとすれば、これしかないか・・・

と、香水シリーズの作品
Scents of Holland (2008) をリメイクすることにしました。

前に作ったバージョンでは「チーズ」の香りの安定性が悪いことがわかっていたので、とくに力を入れて改善を試みました。

チーズをアルコールに撹拌させ、フィルターしているところ。
(「撹拌」は、私の試行錯誤をこのブログで追っていたその道の方のアドバイスを参考にしました。ときどきブログ上でいただくアドバイスは、ほんとうに貴重です。)



その後、蒸溜してみました。
どうなるかな〜と思いながら。チーズを蒸溜するのは初めてなので、どうなるかはわからないけど試してみるか、くらいの気持で。



ところが・・・

このニオイ・・・ ダメ、わたし。
 
原因(推測): 使ったアルコールが悪かったのだろうか。MEK 1% エタノールは、蒸溜には向かないということか。その他、とくに表現したかったダッチ・チーズらしい香りは、熱を加えたことで壊れてしまったのかもしれない。

ちょうどその折り、イギリスからあるフレーバー・ハウスの社長さんが遊びに来ていました。なんてタイミングのいい人なんだ! 彼からいただいたアドバイスを基に、またやり直しました。



好ましい結果が出ました。
安定性に関する正確な結果は、時を待つ以外にありませんが。



ヒヤシンスに関しては、3月に作ったアンフルラージュを基に、エキストラクトを作りました。その頃あまりにライデンのプロジェクトで忙しく、濃度を高める暇がありませんでしたが、かなり自然に近い匂いが採れました。







明日ブリュッセルFoAMの BAZAAR で売ってきます!
ギャラリー・プライスでは30ユーロ(じつは大特価)にしてるけど、明日はいくらに設定したらいいでしょうかね。
わりとたくさんの人に買ってもらえる値段にしたいのだけど。

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