ここ2ヶ月ほど取り組んでいた、人肌の匂いの抽出プロジェクト「アウター・スキンとしての肌の匂い」のドキュメントです。
(以前の投稿の続編です。)
アムステルダム・ベースの著名なダンス・カンパニー EG| PC の依頼で制作したものです。パフォーマンスのリハーサル最中に、7人のダンサーがかいた汗を一滴残らず抽出し、それで香水を作る、というプロジェクトです。7種類の香水は、それぞれ異なる肌の匂いがします。香水とは言っても「つける」ためのものではなく、「嗅ぐ」ためのものです。
(服を最後の一滴まで絞って、その液に新しい服を漬け込み、繰り返して濃度を上げていきます)
(その後、蒸留してさらに濃度を上げます)
(フィルターします)
(それぞれの匂いを嗅ぎながら、全体の濃度バランスをとります。)
(トップノートが足りないと思ったら原液を足したり・・・鼻を使う大事な調香作業です。)
(試しにボトルに入れてみて、最終的にどう匂うかのチェックもします)
(ボトリング中)
(1種類につき200本作りました)
(全部で7種類)
(つまり最終的に1400本ボトリングしました)
この香水は、先日オープニングを迎えたオランダの大規模なアート・フェスティバルHolland Festival にて、EG | PC のダンス・パフォーマンスの記念品として7本セットで販売されています。