「幻匂」つきの「幻夢」

断食中の話です。

本断食1日目の夜でしたでしょうか。

真っ白な炊きたてご飯で作られたおっきいおにぎり(1辺の大きさ20cm)を食べる夢を見ました。もちろん匂い付きの夢でしたね。お粥を炊く匂いにとても敏感になってましたから。



本断食7日目の夜だったでしょうか。
あと本断食も3日を残すところ、峠は過ぎてもまだまだ予断を許さない状況でした。
そんなときになんと、ポテトチップス(のり塩味)を一袋、ポリポリ食べる夢を見てしまったのです・・・。
ああ、なんということ! 断食中にポテトチップスなんかを食べてしまった! ここまでの苦労が水の泡だ! どうしよう・・・! というところでハッと目が覚めました。

ああ夢で良かった〜 と思うほど、リアルな夢でした。


振り返れば、4種類の新たな嗅覚体験をしたと思います。

(1)テレビを見てる訳でもない、何も刺激が無い状況で、ふっ とある匂いがしてくる。意識してることとは関係ない匂いがするのです。これについては前投 稿に書きました。匂いがあるはずもないのに、ほんとに、匂うんです。脳が意識上に幻の匂いを作り出してるということですね。

(2)ある存在する匂いの一成分から、それを共有する食品を連想してしまう。嗅覚が起こす錯覚です。たとえばそれが実は石油ストーブの匂いなのに、「ああ、お粥の匂いだ〜」と思ってしまったり。

(3)異常に嗅覚が鋭くなる。私の部屋は建物の構造上、台所からものすごく遠いところにありました。階段を昇って、長い長い廊下を渡っていちばん突き当た りに炊事場、ってな距離でした。それなのに、食事時の30分前くらいにはよくお粥の匂いがしてきて反応してました。それだけ食べ物の匂いには異常に敏感に なってたんでしょうね。ジャングルに住む人が獲物の匂いに敏感になるのと同じことでしょう。またジャングルの原住民は、遠くから風に運ばれてくる「来客」 の匂いで、その人が敵かどうかを判断できるともいいます。生存がかかってる環境下においてこそ研ぎすまされるこうした人間の本能、今では実感を持って信じ ることができます。

(4)妙にリアルな、匂いつきの夢を見る。本投稿はこれに関してです。

コメント

匿名 さんのコメント…
匂い付きの夢とはまた流石に豪華な。

そういえば私の場合逆に、聴覚どころか
視覚もない夢のときがあります。例えば、
「友人Aと会ってこんな会話をした」夢だったことは
思い出せるのですが、顔も姿も声もとんと印象にない、
だとか。

ある意味、面白い小説か何かに没入している時と
似たような感覚なのでしょうけれど、
夢の中とはいえ自分が聴覚も視覚も使っていなくても
何の違和感も覚えないでいられる、というのが
普段の現実感を反映しているようないないような。
Maki Ueda さんの投稿…
naono さん、

実体がない、事象だけの夢ということですね。どこか霊的というか、スピリチャルっぽいですね。

私の普段の夢は、たいてい視覚と聴覚付きかな。断食中のおにぎりの夢は嗅覚付き(この時、おにぎりは食べてないんです)、ポテトチップスのり塩味の夢は、実際食べてますから、味覚付きでした(笑)。