グラース 7月20日(金) - 調香の魔法
7/20(金)- 調香の魔法
朝はいつもより早く8時半に集合。
なぜかというと、近郊の香料用植物園を訪れるため。
6月にオープンしたばかりで、
観光客への開放と、植物の育成技術の研究と保存を目的としています。
エントランスをくぐるとまずは菩提樹がある。
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この乾燥した気候の下で、湿気を保つためにと
わざわざ噴射機がそれぞれの木につけてある。
その下は霧が漂い、とても涼しい。
いわゆるお釈迦様が悟りを開いた菩提樹。
それが香料であったとは。
霧のせいであまりその匂いが嗅げなかったのは残念。
(匂いは、適度な温度と湿度の下でないと嗅げないものなのです。高すぎても低すぎてもダメ)
グラース産として有名なラベンダー、ジャスミン、ローズ・デ・メイ、チュベローズなどが見られるのは、観光客の期待を外さない。
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(チュベローズ)
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(チュベローズは、どことなくクチナシの匂い)
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(案内してくれた植物園の技師おじさん)
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それを囲むようにして、ミントやバジルやティモシーなど、よく見かけるハーブがある。
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予想外なのはトマトやメロン、いちじくの木。
名前も知らず、匂いも判別できないような未知の植物を嗅げたのは、収穫。
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(これがかのベティバー)
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教室に戻り、いくつかの香水を嗅ぐ。
資生堂の「Feminite de Bois」は、これまでも嗅いだこともあるし、
ボトルのいわゆる「ジャケ買い」をしそうになったこともあるほど好きなのですが、
あらためて分析的に嗅いでみる。
なんと深みのある、色艶ある、調和のとれた香りなのでしょう。
女性的でいて、男性的でもある。
若い頃は自分がこの匂いに負けそうで、
同じ資生堂でも爽やかなZenなどを選んだものだけど、
そろそろこんなのをつけてもいい年齢になってきたかもしれない。
こう書いておけば、誰かプレゼントしてくれるかしら。(^^)
午後は、男性用フジェー・タイプの香水について。
昨日のようにレシピを推測し、
一般的に良しとされている配合を当てることができたら、合格。
この作業の辛いのは、個々の香料の匂いを嗅ぐことはあっても、
できあがった香水の匂いを嗅いだ上で推測するわけではない点。
その作業はあたかも「机上の空論」のようだけど、
まさにそうして机の上で匂いを合成してイメージしていくわけで。
経験がないと、まったく想像もつかない。
わたしはまさにその経験がない派なのだけど、
なかなかいい線をいっていたようで、上達が早いと先生に褒められました。
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スキームを元に調合している最中に、
どさくさにまぎれて全くのオリジナル・パフュームを作りたがる人が出て来て、
先生はそれに難色を示していたけど、
結局みんなやり始めてしまいました。
わたしはというと・・・
もともと香水というものにあまり興味が無かったのもありますが、
(それなのに香水学校に来てるってのも変だけど。匂いには興味あるのよ。)
完成度の高い Feminite de Boisのようないくつかの香水を嗅ぐうち、
スクラッチから創造するなんて今のわたしの度量を超えていると判断。
先生の言われるとおり、
教えられたフォーミュラに自分なりのアクセントを加えることに徹しました。
でもこれが結果的にはとてもいい勉強になりました。
男性的にスパイシーにと、クローブ・オイルを足すことにします。
10, 15, 20 と慎重に、その都度嗅ぎながら足していきましたが、
15の時で迷う。
これはいい感じ。でももうちょっといけるかもしれない。
そして20に達すると、急にその香水の香りが「スパイシー」に急変してしまったのです。
そこで先生に相談。
「やり方は悪くありませんよ。
そうねえ。クローブは時が経つにつれ、もっと強くなっていくだろうから、
スパイシーさを補完するのに、シトラスを加えてみては。」
とのこと。
シトラスは、いわゆるレモンの香りの合成香料です。
アドバイスに従い、ほんの少しだけ(10)シトラスを加えてみると・・・
あらまあ。
クローブの強みが補正されて、優雅なフジェーのできあがり。
調香の魔法ってこのことをいうのか・・・。
授業が終わってから、同じクラスのヨウコさん、アキコさんをB&Bに誘い、
ワインとサラダで楽しくお喋り。
オンナの会話は、とっても楽しい。
仕事の話しとか。恋人の話しとか。
日本で今年の4月に法律が変わって、周囲がみんな離婚しだしたとか・・・。
(日本はよくも悪くも、いつもサプライズを提供しくれます。)
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彼女達が帰ってからの夜更けは、B&Bのオーナーとワインを軽く交わす。
ここの女主人、とてもナチュラルでオープンで私は最初の瞬間から気が合ったけど、
今日は化粧品の話しで意気投合してしまった。
彼女:
「最近さすがに44歳になって、
シャワーのあと肌がパリパリしてワニみたいだから、
スーパーで初めてクリームを買ったのよ。
いっぱいあって、ビックリしちゃったわ。」
わたしも、化粧品は全くといっていいほど買わず、(安上がりです)
ナチュラル系のWELEDAのものさえ買っても3日坊主。
「美容液」というものが化粧水とも乳液とも違うものだと知ったのがつい2、3週間前。
じつは米ヌカで洗顔をしてるので、それ以上の必要性を感じないのです。
この時点ですでにオンナ失格だけど、上には上がいるものだわ・・・。(^^)
ちなみにこの人は、どう見ても30代後半にしか見えないほど、
生き生きとしてて若々しい。
見習おうっと。
朝はいつもより早く8時半に集合。
なぜかというと、近郊の香料用植物園を訪れるため。
6月にオープンしたばかりで、
観光客への開放と、植物の育成技術の研究と保存を目的としています。
エントランスをくぐるとまずは菩提樹がある。
この乾燥した気候の下で、湿気を保つためにと
わざわざ噴射機がそれぞれの木につけてある。
その下は霧が漂い、とても涼しい。
いわゆるお釈迦様が悟りを開いた菩提樹。
それが香料であったとは。
霧のせいであまりその匂いが嗅げなかったのは残念。
(匂いは、適度な温度と湿度の下でないと嗅げないものなのです。高すぎても低すぎてもダメ)
グラース産として有名なラベンダー、ジャスミン、ローズ・デ・メイ、チュベローズなどが見られるのは、観光客の期待を外さない。
(チュベローズ)
(チュベローズは、どことなくクチナシの匂い)
(案内してくれた植物園の技師おじさん)
それを囲むようにして、ミントやバジルやティモシーなど、よく見かけるハーブがある。
予想外なのはトマトやメロン、いちじくの木。
名前も知らず、匂いも判別できないような未知の植物を嗅げたのは、収穫。
(これがかのベティバー)
教室に戻り、いくつかの香水を嗅ぐ。
資生堂の「Feminite de Bois」は、これまでも嗅いだこともあるし、
ボトルのいわゆる「ジャケ買い」をしそうになったこともあるほど好きなのですが、
あらためて分析的に嗅いでみる。
なんと深みのある、色艶ある、調和のとれた香りなのでしょう。
女性的でいて、男性的でもある。
若い頃は自分がこの匂いに負けそうで、
同じ資生堂でも爽やかなZenなどを選んだものだけど、
そろそろこんなのをつけてもいい年齢になってきたかもしれない。
こう書いておけば、誰かプレゼントしてくれるかしら。(^^)
午後は、男性用フジェー・タイプの香水について。
昨日のようにレシピを推測し、
一般的に良しとされている配合を当てることができたら、合格。
この作業の辛いのは、個々の香料の匂いを嗅ぐことはあっても、
できあがった香水の匂いを嗅いだ上で推測するわけではない点。
その作業はあたかも「机上の空論」のようだけど、
まさにそうして机の上で匂いを合成してイメージしていくわけで。
経験がないと、まったく想像もつかない。
わたしはまさにその経験がない派なのだけど、
なかなかいい線をいっていたようで、上達が早いと先生に褒められました。
スキームを元に調合している最中に、
どさくさにまぎれて全くのオリジナル・パフュームを作りたがる人が出て来て、
先生はそれに難色を示していたけど、
結局みんなやり始めてしまいました。
わたしはというと・・・
もともと香水というものにあまり興味が無かったのもありますが、
(それなのに香水学校に来てるってのも変だけど。匂いには興味あるのよ。)
完成度の高い Feminite de Boisのようないくつかの香水を嗅ぐうち、
スクラッチから創造するなんて今のわたしの度量を超えていると判断。
先生の言われるとおり、
教えられたフォーミュラに自分なりのアクセントを加えることに徹しました。
でもこれが結果的にはとてもいい勉強になりました。
男性的にスパイシーにと、クローブ・オイルを足すことにします。
10, 15, 20 と慎重に、その都度嗅ぎながら足していきましたが、
15の時で迷う。
これはいい感じ。でももうちょっといけるかもしれない。
そして20に達すると、急にその香水の香りが「スパイシー」に急変してしまったのです。
そこで先生に相談。
「やり方は悪くありませんよ。
そうねえ。クローブは時が経つにつれ、もっと強くなっていくだろうから、
スパイシーさを補完するのに、シトラスを加えてみては。」
とのこと。
シトラスは、いわゆるレモンの香りの合成香料です。
アドバイスに従い、ほんの少しだけ(10)シトラスを加えてみると・・・
あらまあ。
クローブの強みが補正されて、優雅なフジェーのできあがり。
調香の魔法ってこのことをいうのか・・・。
授業が終わってから、同じクラスのヨウコさん、アキコさんをB&Bに誘い、
ワインとサラダで楽しくお喋り。
オンナの会話は、とっても楽しい。
仕事の話しとか。恋人の話しとか。
日本で今年の4月に法律が変わって、周囲がみんな離婚しだしたとか・・・。
(日本はよくも悪くも、いつもサプライズを提供しくれます。)
彼女達が帰ってからの夜更けは、B&Bのオーナーとワインを軽く交わす。
ここの女主人、とてもナチュラルでオープンで私は最初の瞬間から気が合ったけど、
今日は化粧品の話しで意気投合してしまった。
彼女:
「最近さすがに44歳になって、
シャワーのあと肌がパリパリしてワニみたいだから、
スーパーで初めてクリームを買ったのよ。
いっぱいあって、ビックリしちゃったわ。」
わたしも、化粧品は全くといっていいほど買わず、(安上がりです)
ナチュラル系のWELEDAのものさえ買っても3日坊主。
「美容液」というものが化粧水とも乳液とも違うものだと知ったのがつい2、3週間前。
じつは米ヌカで洗顔をしてるので、それ以上の必要性を感じないのです。
この時点ですでにオンナ失格だけど、上には上がいるものだわ・・・。(^^)
ちなみにこの人は、どう見ても30代後半にしか見えないほど、
生き生きとしてて若々しい。
見習おうっと。
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