石垣島の香り(7) 台風の後の浜辺


台風5号の去った後の浜辺を散歩しました。じつにいろんなものが落ちている! 大きな貝。ゴミ。サンゴの形そのままの枝。海藻やサンゴが乾くときに放つのか、磯らしい香りがします。普段はそんなにしないのに。

この米原の海のサンゴは「みんな死んでしまった」と地元の方々は嘆いています。死んだ理由は様々あるようです。温暖化の影響で台風が巨大化したこと、海水温が高い事、そしてオニヒトデが繁殖してしまったこと。

けれども私の目にはなぜか「死んでしまった」とは映りません。死骸サンゴの上に、緑の藻が生え、また別なサンゴが根を張っている。死骸サンゴはそれらの新しい命の栄養源となっている。たしかに昔ほどは色鮮やかで形も整ってないかもしれない。でも、死んだわけではない。というより、「生まれ変わっている」ということなのでないか。そう思えるようになったのは、歳をとった証拠かな。

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