OLFACTOSCPE展、大阪にて開催中
お知らせが遅くなりましたが、現在、大阪にて「個展」開催中です。日本での展示は稀少です。この機会に是非!
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OLFACTOSCAPE においの風景
OLFACTORY TRAVEL IN TIME AND SPACE
2010.10.2(土)〜10.24(日) 水曜日定休
OPEN…12:00〜20:00
協賛:オランダ領事館,モンドリアン財団,アサヒビール株式会社,山本香料株式会社
inframince, inc.
address: 大阪市西区阿波座1-9-12 550-0011
tel: 06-6541-9520 fax: 06-6541-9521 e-mail: contact(at)inframince.jp
■ごあいさつ
この度、space_inframinceではアーティスト・上田麻希氏を招聘し "OLFACTOSCAPE - OLFACTORY TRAVEL IN TIME AND SPACE -"を開催いたします。
デジタル・メディアに関する表現からアーティストのキャリアを開始した上田麻希氏は近年、嗅覚にアプローチする作品やプロジェクトを手掛け、更なる注目を集めています。
芸術分野においてのみならず、視覚や聴覚に比べて「嗅覚」という感覚器に関する探求は未踏の部分が多く、現在でも潜在的可能性を多く秘めている感覚器であると考えられています。その嗅覚的領野において、上田麻希氏は「においと記憶の関連性」、「嗅覚における場所、時間などの認知の可能性」などを主題に作品制作、フィールドワーク、多領域のアーティストとの共同制作、パフォーマンスなど様々なアプローチで活動を展開しています。
本展では、普段の日常生活では意識することが稀である"嗅覚、におい"にフォーカスする作品を体験することにより、日常への新たな視点の発見やこれまでの知覚のあり方を再考する機会となるでしょう。
なお、株式会社アンフラマンスでは、上田麻希氏との共同開発プロダクトを2011年秋頃にリリース予定です。
最後に本展開催にあたり多大なるご尽力をいただきました上田麻希氏、ならびにご協力をいただきました関係者各位に心からお礼申し上げます。
なお、本展は10/2(土)から開催の Hoi! 「生活とデザインの領域を探る」オランダデザイン展 の一環としての展示となっております。
- inframince -
■ what is "OLFACTOSCAPE"?
olfacto = 嗅覚の
scape = 風景、シーン
匂いを嗅いでふと、遠い異国の地や、
過去や未来にトリップする ——
そんな体験をしたことはありませんか? 匂いには、記憶や感情を想起させ、想像力を刺激する力が潜んでいます。 私たちはあらゆるかたちで香りに囲まれて生活していますが、このような匂いの潜在能力を楽しむ機会はそう多くはありません。
この展覧会を機に、日常生活ではあまり意識することのない"嗅覚・匂い"にフォーカスする作品を体験し、 日常への新たな視点の発見やこれまでの知覚のあり方を、再考して頂ければと思います。
■作家紹介
上田麻希
1974年 日本生まれ
オランダ在住 アーティスト(匂いと嗅覚のアート)
嗅覚とアートの融合を試み、匂いをメディウムとして作品を制作するアーティスト。 幼少の頃よりポプリの調合を趣味とした。 慶応義塾大学環境情報学部(1997年卒業)、同大学院政策メディア研究科修士課程(1999年修了)にて藤幡正樹氏に師事し、メディア・アートを学ぶ。 2000年、文化庁若手芸術家在外研修員でオランダに滞在。2002年よりオランダに拠点を移す。 2006年ごろより嗅覚のアートを手がけ始め、2007年、南仏グラースの調香師養成学校にてサマー講習修了。 2007年、ポーラ芸術財団若手芸術家在外研修員。 2008年、世界初ともいえる嗅覚のための展覧会 IF THERE EVER WAS 展に参加、BBC や NEW YORK TIMES MAGAZINE などで話題となる。 2009年、WORLD TECHNOLOGY AWARD にノミネートされる。現在はヨーロッパを中心に、世界中で様々な嗅覚のアート作品を精力的に発表している。
■作品紹介
□リサーチプロジェクト 【OLFACTSCAPE】
OLFACTOSCAPE(オルファクトスケープ)は、「OLFACTO = 嗅覚の」と「SCAPE = シーン・風景」を組み合わせた造語。
夜桜の仄かに甘い香りの下で酔い、金木犀の香りに秋を感じる。このように、匂いをまるで風景を眺めるかのように嗅ぎ、賞賛する、そんな類いまれな感性を、わたしたち日本人は持っている。
では、そんな匂いの風景を鼻で見てみよう。直径3mの、円筒形のこの空間の中に立ち、目を閉じ、犬のように鼻で匂いをサーチしてみよう。近づく匂いもあれば、遠ざかる匂いもあるだろう。それらが重なり合わさってまた別な匂いになるかもしれない。ついつい引き寄せられてしまうような、魅惑的な匂いはあるだろうか。これは、私たちの嗅覚の限界と可能性を探るための、リサーチ・プロジェクトでもある。
香りのセレクションに関しては、(株)アンフラマンスとの共同企画プロダクト開発にむけて交わされた「わたしちたちの身近にある匂いの過去・現在・未来形」を探るディスカッションをもとにして選んだ。
檜、樟脳、スズラン、桜、イバラ、森の枯れ葉のにおい、ジンジャー、柚子、松茸、ヤマユリ、シナモン、草の匂い 他
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□AROMASCAPE OF OSAKA
「大阪ってどんな匂いのするところ?」と聞かれたら、あなたならどう答えますか?
ここにある香水と地図は、2010年9月4日におこなわれた「AROMASCAPE OF OSAKA ワークショップ」のアウトプットである。参加者の方にはまず各自、鼻を使って、大阪の街をクンクン嗅ぎ回るフィールドワークをしていただいた。そして匂いをリストアップし、旗で地図にマーキングしてもらいその中からひとつ、ワークショップで実際に匂いを抽出し、簡単な香水を作ってもらった。その成果がスポイト瓶の中に収められている。
香水の鑑賞の方法
瓶を空け、スポイトについているアルコール分を蒸発させてから(約15秒必要)そこに残った匂いを嗅いでください。あるいは、ムエット(賦香紙)に1滴垂らし、15秒待ってから匂いを嗅いでください。
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[↓ workshopで大阪の匂いの抽出中]
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□AROMASCAPE OF ROTTERDAM
こにある香水と地図は、2010年5月にウィレム・デ・コーニング・ロッテルダム美術大学にておこなわれた「AROMASCAPE OF ROTTERDAM ワークショップ」のアウトプットである。学生にはまず各自、鼻を使って、ロッテルダムの街をクンクン嗅ぎ回るフィールドワークをしてもらった。そして匂いをリストアップし、旗で地図にマーキングしてもらい、その中からひとつ、ワークショップで実際に匂いを抽出し、簡単な香水を作ってもらった。その成果がスポイト瓶の中に収められている。
香水の鑑賞の方法
瓶を空け、スポイトについているアルコール分を蒸発させてから(約15秒必要)そこに残った匂いを嗅いでください。あるいは、ムエット(賦香紙)に1滴垂らし、15秒待ってから匂いを嗅いでください。
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□リサーチプロジェクト 【江戸時代のコスメティクス】
これらはもともと、2009年にライデン市立美術館で開催された、日蘭通商400周年を記念した展覧会のために作られた作品の一部である。
江戸時代当時の匂いを、オランダ人と日本人、双方の視点から描くにあたり、やはり男女の間にヒントがあるだろうと考えた。そこで、オランダ商人が現地妻として接していた、長崎丸山遊女たちがつけていたであろう化粧品を再現した。
これで実際に化粧をし、ファッション・リーダーだった遊女達になりきる。あるいは、オランダ商人のようにうっとりする。どちらでもいい。
その当時へ想いを馳せるメディウムとして使っていただきたい。
1.お歯黒
2.美人香
3.花の露
4.伽羅の油
5.丁字油
6.体身香
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□SCENTS OF HOLLAND(期間限定販売)
SCENTS OF HOLLAND は、着用するための香水ではなく、嗅ぐための香水。 すべて、作家の手によって素材から抽出されたものです。
本展示だけのエディションBOXとなっております(作家サインつき)。
内容物
・嗅ぐための香水5種
・保存用袋
・SCENTS OF HOLLAND ミニブック
・展示終了後のOLFACTOSCAPEテキスタイルピース
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NO. 1
Hyacinth (ヒヤシンス)
NO. 2
Dutch Cheese (チーズ)
NO. 3
Speculaas spices (聖ニコラス祭)
NO. 4
Autumn Leaves (秋の落ち葉)
NO. 5
Brussels Sprout (煮すぎた芽キャベツ)
30セット限定
価格:4800円
詳細は、アンフラマンスまで問い合わせ下さい。
□連絡先
アンフラマンス
http://www.inframince.jp/
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space_inframince approaches 01
OLFACTOSCAPE においの風景
OLFACTORY TRAVEL IN TIME AND SPACE
2010.10.2(土)〜10.24(日) 水曜日定休
OPEN…12:00〜20:00
協賛:オランダ領事館,モンドリアン財団,アサヒビール株式会社,山本香料株式会社
inframince, inc.
address: 大阪市西区阿波座1-9-12 550-0011
■ごあいさつ
この度、space_inframinceではアーティスト・上田麻希氏を招聘し "OLFACTOSCAPE - OLFACTORY TRAVEL IN TIME AND SPACE -"を開催いたします。
デジタル・メディアに関する表現からアーティストのキャリアを開始した上田麻希氏は近年、嗅覚にアプローチする作品やプロジェクトを手掛け、更なる注目を集めています。
芸術分野においてのみならず、視覚や聴覚に比べて「嗅覚」という感覚器に関する探求は未踏の部分が多く、現在でも潜在的可能性を多く秘めている感覚器であると考えられています。その嗅覚的領野において、上田麻希氏は「においと記憶の関連性」、「嗅覚における場所、時間などの認知の可能性」などを主題に作品制作、フィールドワーク、多領域のアーティストとの共同制作、パフォーマンスなど様々なアプローチで活動を展開しています。
本展では、普段の日常生活では意識することが稀である"嗅覚、におい"にフォーカスする作品を体験することにより、日常への新たな視点の発見やこれまでの知覚のあり方を再考する機会となるでしょう。
なお、株式会社アンフラマンスでは、上田麻希氏との共同開発プロダクトを2011年秋頃にリリース予定です。
最後に本展開催にあたり多大なるご尽力をいただきました上田麻希氏、ならびにご協力をいただきました関係者各位に心からお礼申し上げます。
なお、本展は10/2(土)から開催の Hoi! 「生活とデザインの領域を探る」オランダデザイン展 の一環としての展示となっております。
- inframince -
■ what is "OLFACTOSCAPE"?
olfacto = 嗅覚の
scape = 風景、シーン
匂いを嗅いでふと、遠い異国の地や、
過去や未来にトリップする ——
そんな体験をしたことはありませんか? 匂いには、記憶や感情を想起させ、想像力を刺激する力が潜んでいます。 私たちはあらゆるかたちで香りに囲まれて生活していますが、このような匂いの潜在能力を楽しむ機会はそう多くはありません。
この展覧会を機に、日常生活ではあまり意識することのない"嗅覚・匂い"にフォーカスする作品を体験し、 日常への新たな視点の発見やこれまでの知覚のあり方を、再考して頂ければと思います。
■作家紹介
上田麻希
1974年 日本生まれ
オランダ在住 アーティスト(匂いと嗅覚のアート)
嗅覚とアートの融合を試み、匂いをメディウムとして作品を制作するアーティスト。 幼少の頃よりポプリの調合を趣味とした。 慶応義塾大学環境情報学部(1997年卒業)、同大学院政策メディア研究科修士課程(1999年修了)にて藤幡正樹氏に師事し、メディア・アートを学ぶ。 2000年、文化庁若手芸術家在外研修員でオランダに滞在。2002年よりオランダに拠点を移す。 2006年ごろより嗅覚のアートを手がけ始め、2007年、南仏グラースの調香師養成学校にてサマー講習修了。 2007年、ポーラ芸術財団若手芸術家在外研修員。 2008年、世界初ともいえる嗅覚のための展覧会 IF THERE EVER WAS 展に参加、BBC や NEW YORK TIMES MAGAZINE などで話題となる。 2009年、WORLD TECHNOLOGY AWARD にノミネートされる。現在はヨーロッパを中心に、世界中で様々な嗅覚のアート作品を精力的に発表している。
■作品紹介
□リサーチプロジェクト 【OLFACTSCAPE】
OLFACTOSCAPE(オルファクトスケープ)は、「OLFACTO = 嗅覚の」と「SCAPE = シーン・風景」を組み合わせた造語。
夜桜の仄かに甘い香りの下で酔い、金木犀の香りに秋を感じる。このように、匂いをまるで風景を眺めるかのように嗅ぎ、賞賛する、そんな類いまれな感性を、わたしたち日本人は持っている。
では、そんな匂いの風景を鼻で見てみよう。直径3mの、円筒形のこの空間の中に立ち、目を閉じ、犬のように鼻で匂いをサーチしてみよう。近づく匂いもあれば、遠ざかる匂いもあるだろう。それらが重なり合わさってまた別な匂いになるかもしれない。ついつい引き寄せられてしまうような、魅惑的な匂いはあるだろうか。これは、私たちの嗅覚の限界と可能性を探るための、リサーチ・プロジェクトでもある。
香りのセレクションに関しては、(株)アンフラマンスとの共同企画プロダクト開発にむけて交わされた「わたしちたちの身近にある匂いの過去・現在・未来形」を探るディスカッションをもとにして選んだ。
檜、樟脳、スズラン、桜、イバラ、森の枯れ葉のにおい、ジンジャー、柚子、松茸、ヤマユリ、シナモン、草の匂い 他
□AROMASCAPE OF OSAKA
「大阪ってどんな匂いのするところ?」と聞かれたら、あなたならどう答えますか?
ここにある香水と地図は、2010年9月4日におこなわれた「AROMASCAPE OF OSAKA ワークショップ」のアウトプットである。参加者の方にはまず各自、鼻を使って、大阪の街をクンクン嗅ぎ回るフィールドワークをしていただいた。そして匂いをリストアップし、旗で地図にマーキングしてもらいその中からひとつ、ワークショップで実際に匂いを抽出し、簡単な香水を作ってもらった。その成果がスポイト瓶の中に収められている。
香水の鑑賞の方法
瓶を空け、スポイトについているアルコール分を蒸発させてから(約15秒必要)そこに残った匂いを嗅いでください。あるいは、ムエット(賦香紙)に1滴垂らし、15秒待ってから匂いを嗅いでください。
[↓ workshopで大阪の匂いの抽出中]
□AROMASCAPE OF ROTTERDAM
こにある香水と地図は、2010年5月にウィレム・デ・コーニング・ロッテルダム美術大学にておこなわれた「AROMASCAPE OF ROTTERDAM ワークショップ」のアウトプットである。学生にはまず各自、鼻を使って、ロッテルダムの街をクンクン嗅ぎ回るフィールドワークをしてもらった。そして匂いをリストアップし、旗で地図にマーキングしてもらい、その中からひとつ、ワークショップで実際に匂いを抽出し、簡単な香水を作ってもらった。その成果がスポイト瓶の中に収められている。
香水の鑑賞の方法
瓶を空け、スポイトについているアルコール分を蒸発させてから(約15秒必要)そこに残った匂いを嗅いでください。あるいは、ムエット(賦香紙)に1滴垂らし、15秒待ってから匂いを嗅いでください。
□リサーチプロジェクト 【江戸時代のコスメティクス】
これらはもともと、2009年にライデン市立美術館で開催された、日蘭通商400周年を記念した展覧会のために作られた作品の一部である。
江戸時代当時の匂いを、オランダ人と日本人、双方の視点から描くにあたり、やはり男女の間にヒントがあるだろうと考えた。そこで、オランダ商人が現地妻として接していた、長崎丸山遊女たちがつけていたであろう化粧品を再現した。
これで実際に化粧をし、ファッション・リーダーだった遊女達になりきる。あるいは、オランダ商人のようにうっとりする。どちらでもいい。
その当時へ想いを馳せるメディウムとして使っていただきたい。
1.お歯黒
2.美人香
3.花の露
4.伽羅の油
5.丁字油
6.体身香
□SCENTS OF HOLLAND(期間限定販売)
SCENTS OF HOLLAND は、着用するための香水ではなく、嗅ぐための香水。 すべて、作家の手によって素材から抽出されたものです。
本展示だけのエディションBOXとなっております(作家サインつき)。
内容物
・嗅ぐための香水5種
・保存用袋
・SCENTS OF HOLLAND ミニブック
・展示終了後のOLFACTOSCAPEテキスタイルピース
NO. 1
Hyacinth (ヒヤシンス)
NO. 2
Dutch Cheese (チーズ)
NO. 3
Speculaas spices (聖ニコラス祭)
NO. 4
Autumn Leaves (秋の落ち葉)
NO. 5
Brussels Sprout (煮すぎた芽キャベツ)
30セット限定
価格:4800円
詳細は、アンフラマンスまで問い合わせ下さい。
□連絡先
アンフラマンス
http://www.inframince.jp/
コメント
しかも今月。
すごいーー!!!
おもしろそうね^^