王立美術アカデミー 我が学生達の力作

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力作です。お世辞抜きに、我が学生達を自画自賛させていただきます 笑。

友人先生(写真によく映ってる大きい人)のクラスとの合同プレゼンだったので、多くの人が私たちの成果を初めて目にします。王立美術アカデミーでも奇抜な Art Science 学科においてさえ、異色の授業です。そんな中、その場にいた多くの人が「匂いのゲーム」の数々に多いに興味を示し、純粋に楽しんでくれました。

それはひとえに、全てのミニ・プロジェクトの完成度が高かったからでしょう。

完成度というのは、先生がなんとかできるもんではありません。あるていどまではプッシュできますが、残りは学生の手に委ねるしかないんです。作り込む中、クールな分析と批判的精神を失わず、かつホットな動機と情熱を持ち続ける。そのバランスがうまくとれた場合にのみ、完成度というものが上がるんです。

卒業制作などではない、単なるひとつの授業の課題制作なので、「作品」と呼ぶのは憚られますが、ひとつひとつがそれで完結してると思いました。

学生達も追い込みの制作は居残って頑張りました。先週末も実験し通しの子もいたし、16種の匂いを抽出した子もいました。半数の学生にとっては単位にならない授業(他の学部からの参加だったりする)。プレゼン前日にはある学生がキュレーターの役を買ってくれ、空間の中に匂いがぶつからないように配置してくれました。学生のモチベーションの高さには目を見張るものがありましたね。

学生達の出身国は、まさに世界各地からという様相です。インドネシア、ブラジル、スペイン、イラン、南アフリカ、コロンビア、オランダ・・・ かなり非オランダ系に偏ったクラスでした。しかも男の子ばっかり。どちらも私にとっては初めての経験です。非オランダ系の留学生にとっては、拙い英語をしゃべる小さな(オランダでは小さな)東洋人の女性が教えるということで、心強くも思ったのかもしれませんね。講師陣はオランダ人ばっかりですし。

私も3週間、脇目ふらず走り続けました。バンクーバー五輪もいつの間にか始まっていて、気づいたら競技8日目でした。1週目には息子の誕生日会の準備もしなきゃいけなかったり、3週目にはひどい風邪をひきながらで、かなり体の底からの力を使い果たしましたが、出て来た成果を目にして、じわじわとシアワセを味わってます。ほんなわけで、しばしお休みします〜。






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